別府市は9日午後3時、市役所で会見を開いて、ごみ収集車両がセンターラインを越えて反対車線に逆向きに停車をし、ごみ収集活動を行っていたとして謝罪した。
環境課によると、2日午前11時頃、山の手町の市道で資源ゴミの収集をしていたパッカー車がセンターラインを越えて反対側車線に停車してごみ収集を行っているところを、一般市民がフェイスブックに投稿。それを見た別の人が知り合いの市職員に知らせ、その職員が堀英樹環境課長に知らせて発覚した。ごみ収集に従事する職員は37人おり、2日午後にその日集まれた職員に逆停車などの法令違反を二度としないように厳重注意。同様の注意を5、6日にも行った。投稿は現在は削除されているという。
その後、事実関係を別府警察署に報告をして、この投稿だけをもって検挙できるものではないと説明を受けたというが、道路交通法違反に触れる疑いがある。聞き取り調査では、他にも3人が同様の運転をしたことがあると自己申告をしているという。うち2人は、今回と同様にセンターラインを越えて反対側に停車をしたことがあると話している。
堀課長が経緯を説明し「市民の皆さんにご不審の念を抱かせましたことを深く反省し、心よりお詫び申し上げます」と述べ、謝罪。環境課では、「効率化を求めてということだが、慣れが招いたことだと考えている」とし、「公務員としてのコンプライアンスの欠如は、市政への市民の信頼を失うものであることを重く受け止め、今後は交通法規を遵守して、安全運転を行うよう全庁的に周知徹底を図っていきたい」と再発防止について話した。職員の処分を行うかどうかについては、現在検討中。