ぶっちゃけトークに85人

NPO法人自立支援センターおおいたの押切さん(左から2人目)らが話をした

 障がいがある人の生の声を伝え、障がいについて理解を深める「障害とは?~障害ぶっちゃけトーク~」をこのほど、別府大学32号館500番教室であり、85人が参加した。
 障がいについて理解し、障がいがある当事者の生の声を知ってもらおうと、2018年に開催した「障害ぶっちゃけ座談会~聞こう・話そう・考えよう~」の思いを受け継いで、今回、第2弾の開催となった。
 別府大学人間関係学科4年の大平直樹さん(23)が進行し、「NPO法人自立支援センターおおいた」の押切真人さん(31)、本郷治さん(23)、別府大学人間関係学科2年の久門健太さん(19)の3人が登壇。
 「自立支援センターおおいた」でどのような仕事をしているか問われた押切さんは「障がい者の自立支援ということで、親元、病院、施設などで暮らしている障がい者に対して、地域に向けた自立生活するための支援をしている」と話した。
 新型コロナウイルスの影響で変わったこと、最近の生活で良かったことや悪かったことなどを問われると、本郷さんは「自分でお金を稼ぐことが出来たことが嬉しかったこと。休みの日に、ヘルパーさんと一緒に外に出るなど頑張りました」。
 久門さんは「両親が、就労継続支援B型施設などを開所しました。そこで、アルバイトで事務的な仕事をしています。オンラインイベントにも参加しており、新たな出会いを感じている。ピンチだがチャンスも新型コロナウイルスが生んでくれたと思う」。
 押切さんは「障がい者は選択肢がなく、施設にいるものと考えている。そのような人たちに、いろんな生活があるということを伝えている。新型コロナのせいで施設訪問が出来ないので、動画を作って障がい者に見てもらったり、リモートで講演会をしている。リモートでも思いなどが伝わることを感じた」とそれぞれ語った。
 将来の夢を問われると、押切さんは「障がい者になり、町の悪い部分が見えてきた。将来の夢は、3年後ぐらいに山形県で障がい者の自立支援を行えるようなセンターを立ち上げたい。重度の障がい者が外に出るきっかけ作りをしたい」。
 久門さんは「油彩など絵を通して、自分の力を発揮している。障がいがあってもできる。将来の夢は、自由に動いて恋愛をしたいし、運転免許証を取りたいと思います」。
 本郷さんは「障がいがあっても、イラストレーターを使ってチラシをデザインしている。将来の夢は、結婚など健常者と同じような生活がしたい」とそれぞれ述べた。

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