別府市民劇場第102回例会「マクベス」

会場入り口では、感染予防を徹底して観劇を楽しんだ

 別府市民劇場の第102回例会が16日、ビーコンプラザで開催された。ロシアの演出家ワレリー・ベリャコーヴィッチの最後の演出作品でシェークスピアの「マクベス」を劇団東演が行った。九州での市民劇場のこけら落とし公演。
 物語は、反乱軍との戦いに勝利したマクベスは、友人のバンクォーと共に、国王ダンカンのもとへ急ぐ途中、3人の魔女たちに出会う。魔女たちは「やがてマクベスはコーダーの領主となり、その後は国王になる」と予言。最初は信じなかったマクベスだったが、王からの使者から自らがコーダーの領主になってことを知る。その夜。ダンカンはマクベスの城へ泊まり、妻に叱咤激励されながら、マクベスは王を暗殺し、自らが王になる。
 長年ベリャコーヴィッチ氏と一緒に演劇を作り上げてきた、制作の横川功さんは「彼の演出は大胆でありながら、繊細」と話す。モスクワ・ユーゴザパト劇場との提携公演でもある。
 観劇前は、観客は一列に間隔をあけて並んでもらい、チケットの裏に名前と連絡先を書いてもらい自分でちぎって箱に入れる。会場前には消毒係がいて、手指の消毒をしっかりし、マスクの着用を義務づけるなど、徹底した新型コロナウイルスの感染予防を実施。スタッフもマスクをつけた上にフェイスシールドをつけるなどして注意をしていた。終演後は、係り員が案内して、シートごとに退場してもらい密になるのをできるだけ避けるなどの対策が取られていた。
 次回の例会は、3月30日午後6時半から、ミュージカル「おれたちは天使じゃない」を上演する予定。観劇には、会員登録が必要。問い合わせは事務局(電話21・6608)へ。