篠﨑大司別大教授が教材18冊を寄贈

篠﨑教授(中央)から日本語の教材を受け取った
(左から)ウマルジョンさん、ザイトゥナさん、アニサさん、シトラさん

 外国人に対する日本語教育が専門の別府大学文学部国際言語・文化学科の篠﨑大司教授が25日午前10時30分、市立南立石小学校に日本語指導の必要な児童への教材を無償で寄贈した。18冊のうち同校に2冊、残りの16冊については必要としている他の学校に配付される。
 同校には、タジキスタン出身のユスフゾダ・ウマルジョンさん(小5)、ユスフゾダ・ザイトゥナさん(小4)、アブロロワ・アニサさん(小5)、アブロロワ・シトラさん(小4)の4人がおり、来年度も日本に滞在予定のウマルジョンさんとザイトゥナさんの2人に手渡された。アニサさんとシトラさんの2人は「帰国後も日本語を学びたい」とし、後日、手渡される。
 寄贈式では、児童4人が日本語とタジキ語であいさつ。篠﨑教授は「みんな日本語が上手で驚きました。これからいろんな言葉を覚えないといけないので、この教科書を使って勉強して、良い人生を送って下さい」と話すと、児童らは「ありがとうございます」と笑顔で答えた。
 阿南清隆校長は「4人が学校で生活する中で、友だちと日本語で話しているのを見て『凄いな』と思って見てました。もっと友だちと仲良く、そしていろんなことが出来るようになるために、これからも勉強して下さい。大きくなって日本に来たときに不自由なく自由に自分の気持ちを伝えて下さい」と話した。
 その後、日本語教室では児童に対して寄贈された教材を使って授業が行われた。
 これまで、日本語学習する際の教材は市から借りるか、自費で揃えるしかなく、誰に相談していいか分からない状況にあり、今回の教材の寄贈はとても有効活用できるという。