ヴェルスパ大分がホームタウン別府に報告

ホームタウンの別府市にJリーグの「百年構想クラブ」に認定されたことを報告
別府で2月に行った合宿の様子(チーム広報提供)

 サッカーJFLに所属する、ヴェルスパ大分がこのほど、Jリーグが制定した「百年構想クラブ」に認定され、J3への昇格も視野に入ってきた。
 「百年構想クラブ」は、将来的にJリーグへの入会を目指すクラブを認定しているもので、JFLや9地域のサッカーリーグ、または都道府県サッカーリーグに加盟して活動をしているチーム。「百年構想クラブ」に認定されるためには、クラブのJリーグ入会を応援するホームタウンが必要となる。ヴェルスパ大分は名前に温泉の「スパ」が入っていることから、ホームタウンを別府市と由布市に依頼し、了承された。現在、11チームが認定されている。
 ヴェルスパ大分は、2003年に豊洋精工株式会社と協力企業のソイテックスジャパン株式会社の社員で「HOYO FC」として結成されたチーム。翌年から、大分県4部リーグ、2005年には3部、2006年に2部、2007年に1部リーグと順調に上がってきた。2009年には大分県1部リーグで優勝を果たし、九州リーグに昇格。翌年には九州リーグでも優勝を飾ったが、地域決勝1次ラウンドで敗退。翌年2連覇をして、地域決勝ラウンド3位の成績を残してJFLに昇格を決めた。昨季ではJFLで優勝をして、今季も2連覇を狙うチームとなった。
 チームの名前は、チームのメインカラーである赤を意味するポルトガル語の「ヴェルメリオ」、温泉の「スパ」、設立当時から使用していたクラブチーム名「HOYO」を組み合わせて作った造語。「湧き上がれ!」を合い言葉に、別府市内でも合宿などを行っている。
 5日は、親会社のキョーエイグループの清原栄二代表、株式会社ヴェルスパの清原裕輔代表取締役社長、生口明宏取締役ゼネラルマネージャー、ヴェルスパ大分の山橋貴史監督、篠原宏仁キャプテンが、長野恭紘別府市長を訪れて「百年構想クラブ」に認定されたことを報告。今後、ホームタウンと連携して、地域貢献活動などにも取り組んでいくという。
 福島新太営業マネージャーは「あまり知られていないチームだと思うので、イベントなどにも積極的に参加して、まずは別府市の皆さんにチームのことを知ってもらい、応援して、愛してもらえるチームを目指したい。応援よろしくお願いします」と話した。
 ホームの初戦は14日午後1時から、昭和電工サッカー・ラグビー場Aコートで高知ユナイテッドSCと対戦する。この日は、県民無料招待デーとなっている。