太陽ミュージアム見学実証実験

加賀市立山代中学校1年生が遠隔操作ロボを使い太陽ミュージアムを見学した

 社会福祉法人太陽の家は2日午後1時35分、遠隔操作ロボ「newme(ニューミー)」を使った太陽ミュージアム見学実証実験を行った。
 太陽ミュージアムはコロナ禍で昨年12月初旬から、閉館している。ANAグループのavatarin(株)が独自開発した遠隔操作ロボット「ニューミー」を活用することで、見学が可能となり、バーチャルとリアルの融合で新しい見学スタイルを確立する。1月中旬から県から無償貸与しており、2月中旬から始めた。大分県の姫島小・中学校、2018年にクラウドファンディングを募った際の参加者6人(抽選)などが体験している。
 今回は、遠隔分身ロボットを実装している石川県加賀市に白羽の矢が立ち、山代中学校1年生1クラスが体験した。
 太陽ミュージアム内の説明を、太陽の家法人本部総務課のカルキ・ビラムさん(35)と同部広報課の宿野部拓海さん(28)が行い、ニューミーの操作は山代中学校の生徒が行った。
 生活や仕事における自助具・工具や障がい者スポーツの説明を受けた。実際に「ボッチャ」をニューミーで体験。勾配具(ランプ)の方向を指示することで転がる方向を決めて、ボールをニューミーで押すことでボールが転がっていった。
 最後に質疑応答があり、活発な意見交換をしていた。
 遠隔で太陽ミュージアムを見学した川上藤志朗さん(13)は「遠いところでも貴重な体験が出来ました。太陽の家がいろいろな工夫をした道具がたくさんあり、障がいの持った方でもメダリストや大会に出れることがすごいと思いました」と感想を述べた。