多世代が集う「おひさまパーク」

施設の完成を祝ってテープカット
明るく広々とした室内の遊戯室

 別府市は、子どもからお年寄りまで集える別府市多世代交流健康増進複合施設、通称「おひさまパーク」の落成式を29日午前10時半から、旧南小学校跡地の現地で行った。
 施設は、鉄筋コンクリート造3階建て。延べ床面積は約1900平方㍍。1階には中央保育所、2階には中央保育所と市子育て支援センター「わらべ」、3階には南部児童館と南部地域交流センターがある。換気に気を使い、蛇口は感知式で手を触れなくても水が出る仕組み。屋上には、防災用スピーカー、園庭には素早く避難することが出来るスベリ台も設置されており、防災面でも活用できるようにしている。
 跡地活用事業は、旧南小活用事業コンソーシアム(5社で構成)が請け負っており、公共施設部分は、平野工務店と安部勇建設が工事を、K2構造設計が設計を、アトリエテイク一級建築士事務所が工事監理を行った。総事業費は約6億3千万円。
 はじめに、通称「おひさまパーク」を応募してくれた5人を代表して、船石靖子さんと日名子あおいさんに長野恭紘別府市長と松川章三市議会議長から記念品が贈られた。長野市長、松川議長、清家政人市自治委員会浜脇地区支部長、吉田隆同南地区支部長、名称に採用された小野ひなたさん、川野陽菜乃さん、松井日茉梨さんがテープカット。
 引き続き落成式典があり、長野市長が「これで南部振興が終わるわけではないが、感慨深いものがある。跡地の活用については、住民の皆さんから沢山のご意見をいただき、多くの期待が寄せられていると思います。多世代が交流できる初めての試みです。皆さんの手で笑顔と笑い声が絶えない素晴らしい施設にしてほしい」とあいさつ。
 来賓の松川議長は「子どもから高齢者まで集うことが出来る施設になった。コロナ禍で閉塞感を打ち消す名称に、大きな希望を感じる。明るく、優しく、思いやりに満ちた活動の場となることを願います」と祝辞。
 利用者を代表して、亀山祐子中央保育所長が「子どもたちもとても楽しみにしています。明るく、地域の人に愛される施設になるように努力していきたい」とお礼を述べ、中央保育所の4、5歳児が「パレード」を合唱する動画を流した。