中部中学校に「人権の花運動」指定書

スローガンを掲げ、「人権の花運動」に取り組む中部中学校の生徒たち

 別府市は2日午後2時、令和3年度「人権の花運動」の指定書交付式を市立中部中学校(佐藤裕一校長、477人)で行った。2、3年生318人が体育館で、1年生は教室からリモートで参加した。
 河野幸夫共生社会実現・部落差別解消推進課長が佐藤校長に指定書を手渡して「花を育てることを通じて、思いやりや命の大切さを学んでもらいたい。花を育てるには、水をやり、草をとり優しい気持ちで育てることが大切です。みんなで力を合わせて、沢山の花を咲かせてください」とあいさつ。
 佐藤校長は「中部中の生徒は優しい生徒だと思っています。先日、中部中の生徒が境川小の児童が信号機のない横断歩道を渡ろうとしていて飛び出すところを止めて、なおかつ停まってくれた車におじきをしていたという話を聞きました。こんな優しい人になってほしい」と話した。
 人権擁護委員を代表して、伊藤貞之さんが「花を育て、少しでも人権について学んでもらえればありがたい」と述べ、イメージキャラクターの「人KENまもる君」も登場した。
 生徒からスローガン「開花~種はみんなにわり算で優しい心はかけ算で~」が発表された。国武和虹生徒会長(14)が「これまで、道徳の授業を通じて人権について考えてきました。様々な人権問題があり、今はコロナ差別や身近なところではいじめなど。心優しく接しようと思っていても、時には人を傷つける言葉を使ってしまうことなどがある。中部中から地域へ、幸せの笑顔あふれる別府にしていきましょう」と述べた。
 「人権の花」として、マリーゴールド、ポーチュラカ、ひまわりの種が贈られ、さっそく植えた。