感染者61人と急増に拡大懸念

 大分県と大分市は11日、1800件のPCR検査等を行い、大分、別府、佐伯、豊後大野、杵築、中津、日田の各市と日出、玖珠の各町、県外の10歳未満から80歳以上の男女61人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。前日の39人から大幅に増加し、感染拡大が懸念されている。県内の感染者は計4071人となった。
 感染状況を示す全体のステージは「2」だが、10万人当たりの1週間の新規感染者数は27・31人で「ステージ4」の状況になっている。
 年代別では、40代と20代が各12人、10代11人、50代10人、30代8人、60代3人、10歳未満と80歳以上各2人、70代1人となっている。
 感染経路別では、「不明」が22人と最も多く、次いで家族19人、県外8人、知人5人、施設と会食が各2人、職場、飲食店利用、学校が各1人となっており、感染経路が分かっていない人が増え、市中感染が懸念される。
 別府市の感染者は5人。80歳以上2人、10代、20代、70代が各1人で、感染経路は家庭と施設が各2人、不明が1人となっている。また、別府市観光協会は、当初「陽性」とされていた職員が、再検査の結果「陰性」となった。当初陽性と判断されたため、濃厚接触者となった8人が保健所の指示を受けてPCR検査を受け、全員の陰性を確認。そのため、市役所内にある事務所とJR.別府駅構内にある観光案内所を12日から再開した。
 その他の市町村別では、大分市29人、杵築市7人、中津市と玖珠町が各6人、佐伯市、豊後大野市、県外が各2人、日田市と日出町が各1人。