別府市美術協会（荒金大琳会長）は第６４回別府市美術展の授賞式を５日午後１時３０分、市美術館で行った。大分県、別府市、別府市議会、別府市教委、別府市観光協会、別府商工会議所、大分県民文化祭実行委員会、ＮＰＯ法人大分県芸振、今日新聞社など後援。
今年も昨年と同様、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、検温、手指消毒をし、受賞者が座る席も離した授賞式となった。
授賞式では、荒金会長が「例年と違い、今年も出品点数が減りました。芸術の芽は絶やしてはいけない、閉ざしてはいけない、我々の訴えるものを表現したいという気持ちを、今回の受賞者が横のつながりで伝えていきましょう。自分の主義など訴える作品に感動し、各賞を決めました」があいさつ。
来賓の寺岡悌二市教育長（市長代理）、松川章三市議会議長がそれぞれ祝辞を述べた。
続いて、荒金会長らがＯＮＳＥＮツーリズム賞、別府市長大賞、大分県知事賞、別府市長賞、別府市議会議長賞、別府市教育長賞、別府市美術協会長賞の受賞者一人ひとりに表彰状を手渡した。それ以外の受賞者は、紹介のみとした。
例年、受賞者を代表して謝辞を述べるが、今回は受賞者の藤尾まゆみさん（洋画）がお礼の言葉を記し、事務局が「この度は別府市長大賞という大変名誉ある賞をいただきましたころを、心から御礼申し上げます。私たちに、この厳しい世事の中で発表の場を設けてくださいました別府市美術協会役員の皆さまをはじめ、別府市、そして関係者の皆々様に心から感謝を申し上げます」と読み上げた。
書道の部で今日新聞社賞を受賞した谷口亜蓮さん（１８）＝明豊高校生徒会長、書道部部長＝は「以前、職場体験に行った今日新聞社の賞が取れたことは、嬉しいし懐かしい気持ち。思い入れがあるので本当に嬉しい。書道部は来週の文化祭のパフォーマンスで引退となるのですが、今後も頑張っていきたい」と話した。
市美術展の後期は７日から１２日午前１０時から午後５時（最終日のみ午後４時）まで、日本画４４点、工芸彫刻９点、写真２７点を展示する。
受賞者は、次のとおり。（敬称略）
【全部門】▽ＯＮＳＥＮツーリズム賞＝青野元二（日本画）野村正則（洋画）浦田潤子（工芸・彫刻）藤本篤（書道）加藤隆司（写真）▽別府市長大賞＝藤尾まゆみ（洋画）戸口春静（書道）藤澤あさみ（日本画）安部政敏（工芸・彫刻）奥村元一（写真）▽大分県知事賞＝池島幸憲（洋画）藤本陽（書道）宮森俊次（日本画）江原千代美（工芸・彫刻）堤田真由（写真）
【洋画】▽別府市長賞＝福井宗男▽別府市議会議長賞＝南征一郎▽別府市教育長賞＝佐藤義廣▽別府市美術協会長賞＝佐藤一江▽池田三比古賞＝片岡美子▽岩尾光雲斎賞＝孫田正次▽岩尾秀樹賞＝長岡孝好▽明石文昭堂賞＝槙本美佐子
【書道】▽別府市長賞＝渡邉康成▽別府市議会議長賞＝石川今日子▽別府市教育長賞＝国見こころ▽別府市美術協会長賞＝衛藤志歩▽池田三比古賞＝古屋直邨▽岩尾光雲斎賞＝井本早紀▽春草賞＝宗安春佳▽別府市観光協会長賞＝田代紀子▽別府商工会議所会頭賞＝塩津悦子▽大分合同新聞社賞＝石田露香▽今日新聞社賞＝谷口亜蓮▽ＯＢＳ賞＝伊藤菜々子▽ＴＯＳ賞＝梶田智葉▽ＯＡＢ賞＝藤本明▽エフエム大分賞＝掬月智海▽ＣＴＢメディア賞＝益田杏音▽大分県美術協会書道部会長賞＝吉田草苑▽大分県書美術振興会理事長賞＝三浦彩葵▽大分県書道学会賞＝宇都宮祐子▽大分県美術協会書道部会別府支部長賞＝倉橋春湖
【日本画】▽別府市長賞＝小野葉子▽別府市議会議長賞＝甲斐レイ子▽別府市教育長賞＝別木達彦▽別府市美術協会長賞＝野中千鶴子▽池田三比古賞＝外山隆志▽岩尾光雲斎賞＝野中徹也▽別府市観光協会長賞＝松尾伸子▽別府商工会議所会頭賞＝甲斐和子▽大分合同新聞社賞＝木島邦子▽明石文昭堂賞＝古庄照良▽ホルベイン賞＝石井富加▽奨励賞＝廣瀬和代、亀山節子
【写真】▽別府市長賞＝宮森誠一▽別府市議会議長賞＝井上周子▽別府市教育長賞＝八坂ミヨ子▽別府市美術協会長賞＝福永将司▽木村昌斗志賞＝堤田一郎▽奨励賞＝牧ツヤ子▽高校生奨励賞＝得能泰造