別府市議会の令和3年第3回定例会①

 別府市議会は令和3年第3回定例会の本会議を16日午前10時から再開し、一般質問を行った。
 午前中は、泉武弘氏(行財政改革クラブ)と荒金卓雄氏(公明党)が執行部が質問。
 午後からは、平野文活氏(日本共産党議員団)、日名子敦子氏(自民党議員団)、加藤信康氏(市民クラブ)が質問をした。

ビービズの運営態勢質す

泉武弘氏(行財政改革クラブ)

泉 武弘氏

 泉氏は、一般社団法人別府市産業連携・協働プラットフォーム「BーbizLINK」について質問。
 泉氏は「令和2年度までのビービズに委託した事業は36件で、2億2196万円となっているが、その大部分が価格の競争をしない、随意契約。事業の原資は市民の税金。何故、随意契約なのか」と質問。
 工藤将之総務部次長が「契約の目的、性質について競争入札に適さないものは、随契できる。設立経緯から見て、これに当たると思う」などと答えた。
 長野恭紘別府市長は「将来的には、自立してしっかりして組織運営をしてほしいと思っている。いずれは誤解のないように、競争性が発揮できるようになれば考えていきたい」との考えを示した。
 泉氏は「再委託の中に丸投げはないか。受託と再委託の金額の差は」と質問。
 松川幸路観光・産業部長が「全体の進行、管理、プロデュースはビービズが行っている。再委託する場合には、事業内容や相手先などの承諾書をとっているが、金額の記載はない」と答えた。
 費用対効果について「税を取り扱うものとして、どういう検証をしたのか」と重ねて追求。長野市長は「数字で示すのは、今現在の中では示しにくい部分があるが、将来、最小の経費で最大の効果を上げたなと言われるようにしていきたい」と答弁。
 負担金の内容についても指摘して、「現行のままでは容認できない」とした。

美術館の利用へ工夫を

荒金卓雄氏(公明党)

荒金 卓雄氏

 荒金氏は、現在の場所に移転して市美術館が10月で5年目に入ることについて概要を質問。
 古本昭彦社会教育課長が「上人ケ浜の時より約2倍以上の3300平方㍍あり、美術、歴史・民族、企画の展示を行っている。年間の来館者数は、令和2年度は9114人」と説明。
 荒金氏は「元々美術館用の建物ではなく、工夫して展示していると思うが、所蔵作品の特色は」と重ねて質問。古本課長が「絵画、彫刻、文化・歴史など3417点。郷土にゆかりのある人の作品などを展示している。絵画などの講座もしている」と述べた。
 荒金氏は「来館者を増やすために、セールスポイントを明確にして、魅力をPRする情報発信をしていくことが必要だと思う」とした。古本課長は「著作権調査をして、デジタルアーカイブ化なども考えたい」と述べた。
 市民生活の安心安全の強化について、北浜交差点の横断歩道の社会実験について質問。籠田真一郎都市計画課長が「コロナ禍で調査はしていないが、歩行者の事故やひどい渋滞もなく、おおむね好評」と答えた。
 荒金氏は「実質的な調査ができていないのはどうかと思う」とし、地下道について「あまり使う人がいないのでは。安全管理が心配」と維持管理への懸念を示した。
 生活保護での収入認定と基礎控除、雇用施策と連携による重度障害者等就労支援特別事業などの福祉行政についても質問をした。