亀川小学校5年生73人が稲刈り

自分で刈った稲を持つ児童ら

 別府市立亀川小学校(志賀貴代美校長)5年生73人は12日午前10時、内竈の堂面棚田で稲刈りを行った。
 「内竈堂面棚田を守る会」の恒松恵典会長が「ケガをしないように気を付けて、稲刈りをして下さい。また、内竈でお米や野菜を作っているプロが教えますので、ちゃんと言うことを聞いて下さい」とあいさつ。
 始めに1組は稲刈りをし、2組は稲を掛け干しする稲干台を竹で作った。稲刈りは、児童一人ひとりが鎌で丁寧に3株を刈り、それを1束として細い紐で結んだ。1組の全員が結び終わったら、1束にした稲を持ち、2組が組んだ稲干台に掛けていった。その表情は笑顔だった。
 全員が体験したら、1組と2組の役割を逆にした。今回は約1俵(60㌔㌘)分を刈った。
 稲刈り終了後、牛のごはん作りとして、ワラの作り方を実践。児童は初めて見るワラ作りに興味津々な様子で見ていた。また、正月に玄関などに飾る「注連飾り」もワラを使っていると説明した。
 最後に児童から質問として「堂面棚田を残したいですか」「誰が一番農家歴が長いのですか」「今日、僕たちが刈った以外のところは何で刈るのですか」「機械を使わなかったら、どれくらいの時間がかかるのですか」などがあり、恒松会長らは丁寧に答えていた。
 森枝雅美さん(10)は「稲を刈るところが楽しかった。もっとしたい」と話した。
 今回、稲を掛けた稲干台は後日、同会が亀川小学校に持って行き、玄関などに展示公開する予定。