今こそ「九州はひとつ」

戦略介護後、会見に臨んだ広瀬大分県知事(右)と倉富九州経済連合会長

 第40回九州地域戦略会議が22日午前9時半、別府市の杉乃井ホテルで開催された。九州・山口地域の県知事や経済界の関係者らが参加し、経済再活性化などについて意見交換をした。
 会議終了後、共同議長を務めた広瀬勝貞大分県知事と倉富純男九州経済連合会長が会見を行なった。
 戦略会議では、主に新型コロナウイルス感染症の対策についてと九州創生アクションプラン「JEWELS+」について話し合った。「JEWELS+」は、日本創生を九州から先導するため、取り組みを進めている。
 現在は「しごとづくり」「新技術挑戦」「人材活躍」「次世代育成」「地域活力づくり」「安心・安全」の6つのプロジェクトチームをつくり、グリーン社会の実現(脱炭酸化)に向けた取り組みを推進している。
 広瀬知事は「新型コロナにおける将来にわたる感染防止対策やワクチンの実施などについて議論した。現在あるまん延防止等重点措置については、都道府県が実態に応じて決められるようにし、うまくいかなかった場合は国が緊急事態宣言を出すなど、役割を整理した方が良い」との考えを示した。また「これまで、活動停止していることから感染防止対策を取りながら、経済の再活性化のため、動くことを始める。観光においては、リピーターを増やすことも大事。リピーターは、地域の魅力を測る基準になる」と近隣県との観光促進への思いを語った。
 倉富会長は「もちろん、感染症対策をしっかりした上でというのが前提とはなるが、動いてはいけないという意識から、動こうという意識に変えることが大切。今回、対面で会議が出来たこともその1つ。万全を期して前に進んでいきたい。グリーン社会実現のへの取り組みは来春までの宿題となったが、取り組んでいきたい」と話した。
 さらに、「九州創生元気づくり宣言~『九州はひとつ』の思いを胸に~」を行った。九州・山口の新たな未来を切り拓いていくために▽オール九州で新型コロナ対策を強化▽感染状況に応じた社会経済活動の再活性化▽九州の未来を切り拓く元気づくりの推進ーに取り組むことを宣言した。