税務行政のDX学ぶ

中村伸別府税務署長が青年部会員に講話した

 別府法人会青年部会(渡邉浩司部会長)は前期税務研修会を10月19日午後6時30分、別府商工会館3階大会議室で行い、27人が出席した。
 渡邉部会長が「昨年は前期、後期ともに研修会が出来ませんでしたが、今年は開催の運びとなりました。大変厳しい経営環境が続いていますが、今回の研修が皆さんの経営活力を取り戻せるようなきっかけになることを祈念しています」とあいさつ。
 中村伸別府税務署長が自己紹介後、「税務行政のデジタル・トランスフォーメーション(DX)」をテーマに講話した。
 「税務行政の将来像を改定し、デジタルを活用した国税に関する手続や業務の在り方の抜本的な見直し、税務行政のデジタル・トランスフォーメーションに取り組んでいく方針を明確にした」と説明。
 めざすべき将来像について「経済社会の変化やデジタル技術の進展などを踏まえて、これまでと同様に『納税者の利便性の向上』と『課税・徴収の効率化・高度化』を2本の柱としつつ、あらゆる税務手続が税務署に行かずにできる社会に向けた構想を示すとともに課税・徴収におけるデータ分析の活用などの取り組みをさらに進めていくこととしています」と話した。
 そのほか、「税務行政の将来像2・0」を実現するためのインフラ整備などについても説明した。
 また、原口誠道・管理運営第1部門統括官、薬師寺貴英・個人課税第1部門統括官、原一孝・法人課税第1部門統括官がダイレクト納付や適格請求書等保存方式(インボイス制度)などについて説明した。