別府公園の松に「こも巻」

市シルバー人材センター会員らが別府公園の松にこもを巻いていった

 別府市は2、4日、別府公園の松622本に「こも巻」を行った。
 こも巻は、冬を越すために松の枝葉から地面へ下りてくる害虫の習性を利用した昔ながらの駆除方法。幹に巻かれた温かいこもの中を土の中と勘違いして越冬する害虫を、翌年春の「啓蟄」(3月5日)の日の前までにこもごと取り除いて焼却する。
 2日は朝早くから市公園緑地課職員と市シルバー人材センター会員から12人が実施。2人1組となって、松の幹に次々とこもを巻いていった。慣れた手つきで協力して巻いたこもの上からロープをかけて結んで固定していった。
 公園を訪れた人も「冬の風物詩」の光景を見て、冬の到来を感じていた。