南小学校5年生の児童数増加プロジェクト

浜脇モール商店街内のお店を訪れてPR動画を撮影する子どもたち
共同温泉の魅力も紹介(撮影のため特別な許可を得て水着を着用しています)

 「南小学校は楽しいよ!」ー別府市立南小学校の5年生47人が、学校の児童数を増やす取り組みとして、地域の魅力を発信する動画作りにチャレンジしている。
 南小学校は、児童数の減少から旧南小学校と旧浜脇小学校が統合されて出来た学校で、地域にある旧浜脇中学校も生徒数の減少から旧山の手中学校と統合し、別府西中学校となった。この現状に、子どもたちが立ち上がり「児童数増加プロジェクト」をスタートさせ、「南小学校を守っていこう」と取り組んでいる。
 ポスターを作り、校区の内外で掲示。その中で「南っ子は仲が良く、校舎は別府で一番広くて使いやすい」「地域にはたくさんの素敵な場所があります」と紹介。フェイスブックやインスタグラムで学校や周辺地域の魅力を発信してきた。
 今回は、動画を作成し、ユーチューブにアップするのが目標。25日午前9時半から、1日かけて、2班に分かれて地域を回り、風景や人、お店、共同温泉を紹介する動画をタブレットを使って撮影。
 子どもたちは、事前にお店を訪れて店の人と話をして、その店の魅力や看板商品などをリサーチ。どういった案内をするかを話し合って、本場に臨んだ。何度もリハーサルをして、いざ、本番へ。一所懸命に商品やお店の特徴を紹介。「よし、よく撮れた」と納得いく動画が撮影できた様子だった。
 撮った画像は、学校に持ち帰って自分たちで編集。意見を出し合いながらまとめた。動画は年内に完成予定で、完成後は、地域の人に見てもらうことにしている。
 子どもたちが自ら学校の現状を知り、「児童数を増やしたい」と目標をたてて、そのために何をするかを真剣に話し合ってきた。地域を盛り上げることで学校を盛り上げる子どもたちの挑戦は続く。