令和3年第4回別府市議会定例会が2日午前10時、再開されて議案質疑が行われた。
▽桝田貢議員(自民党議員団)が新型コロナウイルスワクチン接種に要する経費の追加額について「3回目のワクチン接種の概要は」と質問した。
大野高之いきいき健幸部次長が「感染拡大防止および重症化予防の観点から、2回接種完了者を対して追加接種の機会を設けることとしました。追加接種用ワクチンとして、ファイザー社製ワクチンは18歳以上を対象。今回の接種負担はない。3回目接種のワクチンは、2回目のワクチンと変わらない。モデルナ社製も使う予定。3回目は令和4年9月30日まで行い、当期間内で1、2回目の接種も可能」と答えた。
そのほか、建物売払収入などについても質問した。
▽穴井宏二議員(公明党)が建物売払収入と国際交流に要する経費の追加額について「建設奨励金はどのような経緯で申請したのか。返還金が発生する理由は」と質問した。
高木智香文化国際課長が「別府市は留学生宿舎と、市民と留学生の交流の場となりえる施設の建設について検討していました。別府大学においても留学生を積極的に受け入れるべく留学生宿舎の建設を目指していた点が一致し、日本学生支援機構の留学生宿舎建設奨励事業の目標と合致することから申請に至りました。補助事業により取得した財産の処分制限期間の60年以前での売却のため、建設奨励金返還金が発生します」と答えた。
そのほか、別府スペースバレーに要する経費などについても質問した。
▽加藤信康議員(市民クラブ)が要保護児童対策に要する経費の追加額について「事業の経緯と背景はどうなっているのか」と質問した。
内田千乃子育て支援課参事が「新型コロナウイルス感染症の影響で、子どもの見守り機会の減少、家庭内の状況の把握されていないことがある。見守り体制を強化するため、家庭のニーズに合わせて食事の提供などを行うことで当該家庭との関係構築を行う」と答えた。
「コロナ禍で自宅での児童虐待が見えてこない。表面化していない事案があるのではないだろうか。把握しているのか」と質問。
内田参事が「未就園児は地域の目が届きにくく、子どもの状態を把握することが困難。子どもの状況や生活実態の把握が困難な家庭があるのが現状です。事案は把握していません」と答えた。
自立支援給付に要する経費の追加額、指定管理者の指定などについても質問した。
▽平野文活議員(日本共産党議員団)が別府市手数料条例及び別府市印鑑条例の一部改正について「マイナンバーカードを取得して、、コンビニで各種証明書の交付を受けられる。手数料が安くなるというもの。各種証明書とは何か」と質問。
大石宗徳市民課長が「住民票、住民票記載証明書、印鑑登録証明書、戸籍の全部証明および個人事項証明書、戸籍の附表」、中島靖彦総務部次長兼市民税課長は「所得証明書、非課税証明書」とそれぞれ答えた。
「どれだけ安くなるのか」と質問すると、大石市民課長は「住民票、印鑑登録証明書所得証明書、非課税証明書などは300円は150円に改定します。戸籍の全部事項証明書などは450円が300円となります」と答えた。
「普及を急ぐ理由を注視しておく必要があると指摘しておきます」と述べた。
そのほか、事務の委託の協議などについても質問した。
上程中の議案は、すべて3つの常任委員会に付託された。