別府警察署「湯けむり部隊」始動

長野市長から激励をうける湯けむり部隊

 別府警察署は年末・年始特別警戒部隊「湯けむり部隊」の出発式を1日午後6時、同署会議室で行った。
 年末にかけ、事件や事故の多発が予想される。戸次清治生活安全課長を隊長に隊員72人が令和4年1月5日まで、金融機関などの立ち寄り警戒、繁華街の巡視に力を入れる。
 今年は発隊式を行わずに活動を開始したが、長野恭紘別府市防犯協会連合会会長(別府市長)が隊員を激励したいとの申し出があり、出発式を行った。
 出発式は、制服姿の隊員17人が整列。戸次隊長から部隊集結報告を受けた幸野俊行別府警察署長が「いよいよ12月となりました。これから人の動き、車の動きも多くなり、事件事故の発生が懸念されます。一人でも多くの警察官、一台でも多くのパトカーを街頭に出し、我々の力で1件でも事件事故を防ごうと考えています」と訓示した。
 長野市防犯協会長は「皆さまへの日ごろからの感謝と湯けむり部隊としての活動へ感謝を伝えたい。市民の安全、安心を昼夜を分かたず守っていただいていることに心からの敬意を表します。新型コロナはオミクロン型という厄介なウイルスで、大流行に備えてしっかりとやっていかなければならない。皆さんの姿を見るだけで犯罪への抑止力になるので、市民や観光客が安心して過ごせます」と激励した。
 出発式終了後、駐車場に移動し、隊員は乗り込んだパトカーで警らに出た。幸野署長や長野会長らが手を振る中、パトカーが赤色灯を回しながら警らに出発した。また別府警察署は入口に赤色灯を設置し、「見せる」「見える」活動をしている。
 戸次隊長は「年末年始は、普段より忙しくなります。そして、事件事故が増える傾向にあります。別府署員も『湯けむり部隊』として、市内警ら活動を強化していきますので、市民の皆さんも事件事故に遭わないように、安全運転や防犯意識を高めて年末年始を過ごして下さい」と呼びかけている。