伝統文化を観て、学んで体験

オロチに見立てた綱を力を込めて作る子どもたち

 子供たちのための伝統文化体感inOITA実行委員会と別府ビーコンプラザ主催の「御嶽(おんだけ)神楽みんなの超体験会」が11、12日にビーコンプラザで行われた。
 御嶽神楽は、国指定重要無形民俗文化財。清川村に約570年前から伝わる神楽で、宝徳元年(1449年)に豊後国主・大友14代出羽守親隆公が、薩摩の島津軍を迎え撃ち、大勝利を収めた事で、戦勝祝いに御嶽神社を祀り、行った余興がはじまりだと言われている。
 11日は午後1時から、「綱伐(つなぎり)」を観賞した。綱を伐ることで、不幸な出来事を落ち着かせる舞。5つの方向の神たちに祈りを捧げ、本物の刀で綱を伐る。
 その後、ワークショップでは、御嶽神楽のメンバーが講師となって、「綱伐」で使用したオロチに見立てた綱を作る体験をした。束ねた藁をつるして、3人で1つずつの束を持って、ねじりながら、1本の綱にしていく。かなり力がいる作業で、子どもたちは「大変」と言いながらも、大人に手伝ってもらって綱を作り上げた。
 その後、「八雲払(やぐもばらい)」を観賞した。
 12日は、太鼓や伏鉦(ふせがね)などの拍子体験や「天孫降臨」のものがたりを分かりやすく解説。最後に「天孫降臨」と「八雲払」を観賞した。