別府西中学校で地産地消授業と給食

地産地消について考えたあとは、別府市産品が使われた美味しい給食を味わった
関係者が今後の地産地消の推進について意見交換をした

 別府市教育委員会は27日、別府市立別府西中学校(杉原勉校長、394人)で別府市産品を中心とした学校給食と食育授業を実施した。
 別府市では昨年度から地産地消コーディネーター派遣事業に取り組んでおり、昨年は上人小学校をモデル校として地産地消を進めるための取り組みを行った。これまでお米以外で別府市産品を使うことはあまりなかった。規模の大きい農家は少なく、学校給食に必要な量などを安定的に確保することが難しいなどの課題がある。
 それでも、モデル校での取り組みでは、令和元年の市内産品の利用割合が1・6%だったのが、令和2年には44・8%になり、目標としていた3%以上の上昇となった。
 一方で、中学校と東山幼小中学校に給食を届けている、共同調理場の地場産品活用率は、県内産では50・3%と約半数だが、別府市産となると0・2%にとどまり、昨年はダイコンとパセリのみだった。
 市教委では、学校給食に地場産品を活用するため、市農林水産課やJAべっぷ日出と連携して、課題解決について話し合いを進めている。毎月19日を「地産地消の日」とすることで、別府市産の納品量が増加した。
 新しく令和5年9月の供用開始を目指している別府市学校給食センターは、「地場産品の積極的な活用」を掲げており、子どもたちに地元産品について知り、より身近に感じてもらおうと授業を行った。
 授業では、生徒に地産地消のメリットについて聞くと「外国や他県からの供給が止まっても大丈夫」「食品ロスが減る」「新鮮で安心できる」などの意見がでた。自分達にできることについても考え、生徒からは「農家になる」と心強い回答もあった。
 地元産品について勉強したあとは、実際に給食で味わった。この日の献立は、ご飯(べっぷ米を中心としたブレンド米)、べっぷ野菜のだんご汁(別府市産のダイコン、ニンジン、ハクサイを使用)、鶏肉のべっぴんねぎソース(別府市のブランドネギを使用)、牛乳。農家の思いを知るための動画を見ながら、美味しく味わった。
 佐伯由貴奈さん(13)は「地産地消が大事だということが分かりました。食料自給率を上げるためにも、地産地消に頑張っていることも分かりました。家族で地域のものを食べて、地産地消に向き合っていきたいと思いました。(今回の給食について)大分県でとれたものを美味しく食べて、地域のためになる良いことだと思う」と話した。
 また、関係者で意見交換会も行い、ニンジン、ダイコン、ハクサイの試験栽培に取り組んだものの、検討時期が遅れて今回の学校給食に間に合わなかったことや、農家から土地にあった種が必要だとアドバイスがあったことなどを紹介。市内の農家の現状や、安定的に一定量を確保するための課題についても、意見交換をした。
 さらに、生徒にはアンケート調査を行い、取り組みの成果を検証し、今後に生かしていく。