新型コロナウイルスが今年に入って、急激に感染拡大し、猛威を振るっている。大分県内では、昨年末は感染者ゼロが続き、落ち着きをみせていたが、今年に入って3日に感染者が確認されて以降、急激にオミクロン株への置き換わりが進み、1カ月で5372人の感染を確認。「第5波」と言われた昨年の4683人を上回り、その勢いは衰えることなく、連日、1日の感染者数は過去最多となり、1日500人に迫る勢い。
別府市内では、5日に久しぶりに感染者が確認されて以降、徐々に感染者数が増え、30日には、過去最多の87人の感染が確認された。1月の感染者数は1007人となった。
年代別では、20代が238人と多く、10代143人、30代117人、10歳未満と40代各109人、50代94人、60代83人、70代53人、80歳以上61人で、若い世代への感染が多い。
経路別では、不明が347人と全体の3分の1で、家族241人、施設107人、職場105人、知人70人、学校61人、医療関係29人、県外27人、会食19人、飲食店利用1人だった。当初は県外由来が多く、少しずつ会食や家族内感染が増えてきて、施設や事業所などのクラスター(集団感染)もあり、職場や施設、学校での感染が拡大。月の後半になると、会食による感染者はいなくなった。
オミクロン株は重症化はしにくいが感染力は強いと言われている。飲み薬の開発が進み、3回目のワクチン接種も始まっているが、基本的な対策として、マスクの着用、手指の消毒、こまめな換気、マスク会食を心掛けるなどを引き続き続けることが、感染拡大防止につながる。
また、別府市では、無症状者を対象に、感染に不安がある人は旧山の手中学校にPCR検査センターを開設しており、利用を呼びかけている。症状がある人は利用できず、かかりつけ医か県の受診相談センター(電話097・506・2755)へ相談するように呼びかけている。