別府市議会の令和4年第1回定例会②

3つの常任委員会の各委員長が委員会審査結果を報告した

 別府市議会は8日午前10時、令和4年第1回定例会の本会議を再開し、上程中の新年度予算案以外の議案について、各常任委員会委員長が審査結果を報告した。
 阿部真一総務企画消防委員長は「総務関係部分では、JAべっぷ日出が所有する旧朝日出張所跡地の隣接地を取得しようとすることに伴い、登記面積と実測面積に差異が生じたことから追加補正をしているとの説明があり、委員から利活用計画についての質疑がなされ、当局から、売却ではなく、民間活力の導入に向け、市場調査や地元意見公聴会を実施している旨の答弁が行われた」。職員の早期退職、湯のまち別府ふるさと応援寄附金の増加による追加額、新型コロナウイルス感染症対策などの審議についても報告。
 三重忠昭観光建設水道委員長は「温泉課関係部分では、上人ケ浜公園整備運営事業の事業者決定が翌年度に繰り越すことの説明があった。委員から、屋外温浴施設に関する基本構想策定委員会で取りまとめられた報告書との整合性及び方向性について指摘があり、さらに、市営温泉の湯量について質疑があり、当局から問題なく推移しているとの説明があった」。鉄輪地獄地帯公園整備事業で翌年度に繰り越すことや、別府アルゲリッチ音楽祭の日程変更による減額補正などについても説明があったことを報告した。
 荒金卓雄厚生環境教育委員長は「マイナンバーカードを利用したオンライン手続きの推進を図るための追加額などについて説明。委員から取得率について質疑があり、当局から、別府市は37・3%であると回答。高齢者福祉課関係では、ひとまもり・おでかけ支援事業で、バス回数券購入費助成金の決算見込みにより、減額補正をすると説明があった。委員から、コロナ禍で人の移動が減ったが、感染が落ち着けば人の移動が増えるため、相当の予算額を確保し、市役所以外でも回数券を購入できるようにしてほしいとの意見が出た」。特別会計における決算見込みによる調整や学校給食運営委員会の条例制定などについて審議を行った結果を報告した。
 いずれも委員長報告では「原案とおり可決すべき」とされ、採決の結果、全会一致で可決。市長専決処分について、承認した。
 また、議員提出議案として、「ロシアによるウクライナへの軍事侵攻に抗議する決議」が出され、全会一致で可決した。
 9、10日は本会議を休会し、全議員による予算決算特別委員会が開かれ、上程中の令和4年度予算案について審議を行う。