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きのこ料理コンクール全国大会などでの受賞を報告した伊藤さん(中)

 日出町川崎の伊藤京子さん(74)が23日午後3時、本田博文町長を訪れて「令和3年度大分県しいたけ料理コンクール」で最優秀賞を獲得し、「第34回きのこ料理コンクール全国大会」に出場。日本特用林産振興会長賞を受賞したことを報告した。
 伊藤さんは介護士をしている。料理が得意で、町食生活改善推進協議会の会長を務めるなどしている。県のコンクールには度々参加しており、最優秀賞に選ばれて全国のコンクールに出場したのは、19年ぶり2回目。
 今回作ったのは「あげ揚げしいたけめし」。イナリ寿しの皮であるすしあげの中にご飯を詰めて揚げたものだが、普通、すしあげは甘辛く煮るが、伊藤さんはあえて煮ずにそのまま使用。中のご飯もすし酢を混ぜたご飯が入っていることがほとんどだが、大根のなますを切って混ぜることで、食感を加えた。それを揚げて、しいたけを乗せた。
 コロナ禍で、県のコンクールは書類審査。全国のコンクールは、会場となった東京の服部調理専門学校の講師が、送られてきた食材を使ってレシピ通りに作ったものを審査した。伊藤さんは「現地で参加できていれば、審査員にこの料理への思いを伝えることが出来たのにと思うと、残念。講評をみると、書類だけでは、気持ちがうまく伝わっていないなと感じる部分があった」としながらも「皆さんの協力があって出来た。大変でしたが、楽しかった」と笑顔で話した。
 本田町長は「試食をさせていただきましたが、とても美味しかった。今後も、料理を通じて、町民の健康づくりにご協力をいただきたい」とお祝いした。