「べっぷの文化財」第52号発行

「べっぷの文化財」第52号は、市立図書館特集

 別府市教育委員会は13日、「べっぷの文化財」の第52号を発行した。年1回刊行しているもので、250部を作成した。
 今回は、大正11(1922)年6月の開設から今年で100周年を迎える、別府市立図書館を特集している。
 市立図書館は、大正11年の別府町時代、別府北尋常高等小学校(現在の別府中央小学校、場所は現在のトキハ別府店)に併設された。初代館長は第19代小学校長の河野完吾氏が兼任していたという。昭和8年に公会堂の1階(現在の講座室あたり)に移転し、新たなスタートを切った。昭和36年には、同じ敷地内に郷土研究室と美術館を併設した図書館が新設された。昭和62年に千代町に移転して現在にいたる。
 冊子では、その変遷を当時の写真を掲載して紹介。図書館が所蔵している郷土資料として、別府市の町づくりの変遷をうかがうことが出来る古地図や行政関係資料、「速見郡別府村役場」の公印、速見郡、大分郡、玖珠郡、直入郡で使用された「別府札」など貴重な資料を掲載。
 檜垣伸晶館長は「これまでの100年が市民に愛され、支えられた図書館である一方で、図書館の資料により、人々が学び成長することをサポートし、未来をつくる役割も担ったきた」とし、現在、新しい図書館の整備計画が進む中で「これからの100年も市民とともに歩み、ひとり一人に向き合いながら地域をつくり、未来をつくる図書館であり続けたいと念じている」と締めくくっている。
 冊子は無料で、市役所5階の社会教育課や図書館、野口ふれあい交流センター歴史文化財展示室で配布している。