別府市いきいき健幸部長

市民に寄り添い誠実に

中島 靖彦(なかしま やすひこ)さん(59)

 健康推進課、保険年金課、介護保険課、スポーツ推進課を所管。
 長引くコロナ禍で、健康教室などの講座が開きにくかったり、外出の機会が減ることで、健康に関する不安が懸念される。「停滞している健康増進に関する事業を、状況を見ながらしっかりと進めて行かなければならない」と話す。
 健康増進は、健康寿命の延伸や介護予防、認知症予防にもつながる。幅広い世代に関わる課題といえる。
 スポーツ推進では、ラグビーワールドカップ日本大会で多くの強豪チームが別府でキャンプをしたこともあり、今でもトップリーグのチームを中心にキャンプが跡を絶たず、レガシーとなっている。「この流れを止めないようにしていかないといけない。何より、子どもたちが目の前で本物のプレーを見ることで、成長してもらえれば」と話す。
 大分大学経済学部卒業後、IT関連の民間企業に就職。平成9年に情報処理の専門職として採用された。システムの入れ替えに携わり「毎日遅くまで作業をして、とても大変でしたが、とても充実していたのを覚えています。チェック作業も多くて大変だったのを現場の職員ともども乗り切り、強い一体感が生まれました」と振り返る。
 平成28年に初めて管理職になった収納課長の時、熊本地震が発生。別府市内でも震度6弱の揺れがあった場所もあり、多くの家屋等が被害を受けて、罹災証明を担当する課として、忙しい日々を過ごした。「訪れた市民は怒っている人、泣いている人など様々で、気持ちに寄り添うことを心掛けた」と話す。
 その後、健康づくり推進課長、総務部次長兼市民税課長を歴任。税に関わる仕事が長い。
 「相手が何を求めているのかを念頭に置き、誠実に対応することを心掛けています」。
 趣味はお酒、車、バイク。一人息子は独立し、北中の自宅で夫婦水入らずの生活を送っている。広島県広島市生まれ。