夏山シーズンが到来

多くの登山愛好家が新緑の由布岳の頂上を目指して登った
関係者がシーズン中の安全を祈願した

 別府市と由布市で構成する由布岳観光協議会は、第42回由布岳山開き祭を8日午前9時から、正面登山道入口で開催した。これまで新型コロナウイルスの感染予防のため、山開き祭を中止しており、3年ぶりの開催となった。
 標高1584㍍の由布岳は、別府市と由布市にまたがり、四季折々の美しい自然が魅力で、毎年、多くの人が登山を楽しんでいる。
 午前8時半から先着千人に記念の袋を、由布・鶴見岳自然休養林保護管理協議会がゴミ袋を配布。陸上自衛隊の別府駐屯地と湯布院駐屯地の音楽隊による演奏で訪れた人たちを歓迎。また、スーパーボランティアとして有名になった尾畠春夫さんが今回も登山用の杖を配布し、一緒に写真を撮ろうとする人が集まった。
 足利能彦佛山寺住職による読経があり、シーズン中の安全を祈願した。松﨑智一別府市副市長(市長代理)が「由布岳は豊後富士といわれ、頂上からは360度の眺望が楽しめる皆さんに愛されている名峰です。下山後には、温泉で疲れをいやしてほしい」とあいさつ。
 相馬尊重由布市長は「多くの山を愛してる人に囲まれて、山開きが行われることをうれしく思います。四季折々の素晴らしい景観と魅力を多くの人に味わってもらいたい」とあいさつをした。来賓の市原隆生別府市議会議長が祝辞を述べた。
 関係者でテープカットを行い、坪木直文大分森林管理署長の発声で万歳三唱をした。
 この日は、久しぶりの山開きということもあり、霧で山が覆われるあいにくの天気だったが、多くの登山愛好者が訪れ、朝早くから頂上を目指して登っていった。