6月別府市議会定例会の一般質問⑥

 令和4年第2回別府市議会定例会は14日午後1時、一般質問で安部一郎氏(自民党議員団)、美馬恭子氏(日本共産党議員団)が質問し、春木川公園、温泉行政、教育行政、福祉行政などについて質問した。

春木川公園整備事業

安部一郎氏(自民党議員団)

安部 一郎氏

 安部一郎氏は春木川公園整備運営事業について「地域の課題について市民の意見聴取はどのように行ったか」と質問。
 橋本和久公園緑地課長は「地域の課題については、以前の議会の質問や要望により、買い物が不便な地域があることやグラウンドの不足について認識している。この事業は、地域の課題解決等の基本方針をふまえて提案する。この計画により地域住民から期待や感謝の声をいただいている」と答えた。
 安部氏が地元商売に与える影響と対策について「ゆめタウンが出来た平成19年から26年の7年間に多くの商店が減る一方、大型小売店が増えてさらに大型商業施設が出来た。以前から別府市はオーバーストアの状態だと思うが、状況が悪化しているのでは」と質問。
 竹元徹産業政策課長が「オーバーストアの明確な基準がない。別府市の1平方㍍の売上高は平成9年の95万8012円をピークに、19年は72万213円、26年は61万2190円に減少している」と答えた。
 安部氏は業者選定について「市民の目から見て、公平で公正で公明な審査を行ってほしい」と要望した。
 長野恭紘別府市長は「私が正しいというやり方でやってきて、市民の公明公正な目で見たときに『まちがいないですよね』ということでやってきた。これからも透明性を高める公明公正な政治を行っていく」と答えた。
 そのほか、新図書館、温泉行政などについて質問した。

福祉行政について

美馬恭子氏(日本共産党議員団)

美馬 恭子氏

 美馬恭子氏は福祉行政について「産後ケア事業について内容を」と質問。
 和田健二健康推進課長は「別府市では産後の母親の困りに対応するため、参加医療機関や助産所などで宿泊や日帰りで母親と乳児のケアや授乳指導、育児相談などを受けることが出来る。産後の心身の不調、育児に強い不安、家族から十分な育児や家事などの支援が受けられないなどの困りのある別府市に住民票のある1歳未満の乳児と母親」と答えた。
 美馬氏は「ガイドラインの中の『母子とその家族が健やかな育児が出来るように支援する』が重要だと思います。どのような周知をしているのか」と質問。
 和田課長は「母子手帳の交付時、出産後のこんにちは赤ちゃん訪問の際に行っている」と答えた。
 美馬氏は「少子化の中でも大きな位置づけになっている。出産後のケアは決して特別なものではない。誰もが気軽に話が出来る体制が必要。1回の訪問では見えないことが多い。子育ては精神論では出来ない」。
 「母親の孤立を防ぐためにも、誰もがためらうことなく利用できる事業にしてほしい。より幅広い年代に周知が必要ではないか」と質問。
 和田課長は「母親以外にも父親や祖父母などに事業の内容を知ってもらうことで利用しやすくなると思う。家族などにも知らせていきたい」と答えた。
 そのほか、教育行政、DXが進められていく中での市の体制について質問した。