ひとまもり・まちまもり懇談会を再開

長野市長が市政の現状について説明して意見交換を行った

 別府市は、新型コロナウイルスの感染拡大により中断していた、長野恭紘別府市長が地域に出向いて意見交換をする「ひとまもり・まちまもり懇談会」を6月17日の朝日地区から再開した。別府市が進める中規模多機能自治のため、おおむね中学校区で形成した「ひとまもり・まちまもり協議会」単位で実施している。
 18日は午前10時から、市北部地区公民館で行われ、約70人が出席。はじめに、長野市長が、新型コロナワクチンの4回目接種や、ウクライナ避難民受け入れ、PCR検査センターの延長、共生社会の実現(歩道等段差解消)、財政問題などについて説明。「一番怖いのは、分からないこと。新型コロナは対処の仕方が100%理解できていないのが、難しいところですが、よく寝て食べて基礎免疫力高めることが何より大事だと思う」と話した。中規模多機能自治の取り組みについては「陳情型から地域型にすることが必要で、対等なパートナーとしての行政運営が求められていると思うが、まだ課題は多い」と述べた。
 出席者からは「空き家の調査をしたが、その後、行政からは何の返事もない。どうしていくのか」「今年から金婚式の記念品を市役所に取りに行くようになった。出張所でも良いなどにしてほしい。そういうやり方は冷たいのでは」などの意見が出た。
 松屋益治郎建設部長は「空き家の調査結果は昨年5月に自治委員会の理事会で資料を出したが、伝わっておらず、申し訳ない。老朽空き家について、情報は都市計画課に連絡してもらえば、持ち主に連絡取りたい」。田辺裕市民福祉部長は「参考にしていきたい」などと答えた。
 19日は南小学校、24日は中部地区公民館、25日は市立青山中学校体育館で行われた。