緑丘小学校に「みどり社明文庫」創設

社明運動の一環として、緑丘小学校に「みどり社明文庫」を創設した

 別府市緑丘地区社会福祉協議会(石原雅義会長)は20日午前10時50分、市立緑丘小学校(新原克哉校長、301人)に「みどり社明文庫」を創設し、図書の寄贈式を同校図書館で行った。第72回「社会を明るくする運動」の一環。
 子どもたちが図書と過ごす中で、すべての人の立場の違いを認めることができ、生きづらい気持ちを抱えている人に優しく接する心を育み、たくましく生き抜いていく力を培ってもらおうと、司書と相談をして本を選んだ。
 石原会長が「運動が始まった72年前の世の中を考えた時、戦後の中で食べ物だけでなく、物も不足し、不安定な時代だったのではないかと思います。緑丘では、3世代の取り組みを随分行ってきました。コロナ禍でも出来るようにと本を寄贈することにしました」とあいさつ。
 阿南寿和副市長が「少し前ですが、ネットカフェで立てこもりをして逮捕された事件がありましたが、10年前にも信金でたてこもり事件を起こし、出所して間もなかった。刑務所に戻りたいと話していたと言いますが、社会に居場所がなかったということではないかと思います。犯罪を犯した人の半数は再犯となり、うち85%が5年以内に再犯すると言われています。受け入れる側の地域も課題を抱えており、地域力を回復させていかないといけないと思います」と述べた。
 文庫創設の趣旨を石原会長が説明し、新原校長に本50冊、書架1つ、リーフレットの目録を手渡した。新原校長がお礼。児童を代表して、稲積彩華児童会長が「50冊もの本をいただき、ありがとうございます。1人ひとりが本を読み、相手を思いやる気持ち、優しい気持ちを持てるようになると思います。感謝の気持ちを忘れずに、大切に使わせてもらいます」とお礼を述べた。