350万円を私的流用

「市民の信頼を失墜させた」と謝罪

 別府市は18日午後3時、市民福祉部の男性職員(30歳代)がクラブ活動費を私的に流用したとして、18日付で停職6カ月の懲戒処分を行ったと発表した。
 末田信也総務部長、田辺裕市民福祉部長、河野伸久職員課長が出席し、記者会見を開いた。末田総務部長は「市民の皆様の信頼を失う行為をしたことを、心からお詫び申し上げます。職員には日頃より、公務員としての服務規律の確保、綱紀粛正の徹底を指示してきたが、今後、このような不祥事が起きないよう、再発防止に全力で取り組みます」と謝罪。
 説明によると、男性職員は、市職員で構成するクラブの会計を担当していた平成31年4月から令和4年7月までの間、管理していた活動費350万円を150回にわたり銀行口座から不正に出金したり、活動費の残高を着服するなどして、生活費や借金返済の目的で使ったもの。会費はすべて職員から集めているもので、公金ではない。コロナ禍で活動が停滞していたのに、残高が少ないのではという疑いを持ったほかのクラブ員が問い詰めたところ、横領を認めて発覚した。すでにクラブとの間で示談が成立しており、流用したお金も全額返済されているという。
 公務外の行為とはいえ、市政及び市職員全体の信用を傷つける行為であり、地方公務員法の信用失墜行為の禁止に抵触し、極めて重大であると判断し、市職員の懲戒処分に関する指針に基づいて処分を行った。
 当該クラブ以外の市職員で構成するクラブについて調査を実施し、会計及び金銭管理が適正に行われていることを確認。改めて全職員に対して、公務員としての倫理の徹底を早急に図る、としている。