開世通商(株)が2022年5月10日から大規模改修工事をしてきて23年1月27日にリニューアルオープンする「別府タワー」のリニューアル完成披露セレモニーが26日午後5時30分、同タワー5階と17階で行った。
完成記念式典は17階で開催し、兼光郷道・開世通商(株)代表取締役、岩屋恒久秘書(岩屋毅衆議院議員代理)、長野恭紘別府市長、西謙二別府商工会議所会頭、権藤淳・豊和銀行取締役頭取ら27人が出席した。
主催者の兼光代表取締役が「弊社は一昨年、別府タワーを取得させていただきました。そこから別府タワーを再生しようと1年間、構想を練り、昨年の5月に工事に着工しました。本日、完成となりました。今回、多くの大分県と福岡県の企業様にご協力をいただきまして完成できたことに感謝申し上げます。別府タワーの展望台のガラスがほぼ割れていたので再生させていただき、16、17階の2フロアを展望台にしました。各フロアに見どころを作っています。若い人たちにも来ていただけるように、5階をテラスにしています。点灯カラーもいろいろ変えることができ、日本初上陸の最新のLED装置にしています」
「またコロナが今春には5類になったり、マスクの緩和があるので、まずは別府タワーが旗振りとなって光を灯していきたいと思います。昨年8月から長い間、展望台を閉めていたため、別府市民から心配の声もたくさんいただきました。ようやく灯を灯せることに嬉しく思います。別府観光がさらに発展するように微力ながら協力していきます」とあいさつ。
続いて、来賓の岩屋秘書、長野市長、西会頭、権藤頭取が祝辞を述べた。
式典終了後、5階テラスに移動して点灯式を実施。
兼光代表取締役、来賓祝辞を述べた4人の計5人が点灯ボタンを押すと、別府タワーがライトアップを開始。今日は、リニューアル完成記念としてレインボーカラーに点灯した。参加者らはスマホなどで七色に変化する別府タワーを撮影していた。
セレモニー終了後、兼光代表取締役は取材陣に「別府タワーをリニューアルするにあたり、竣工当時のグレー(灰色)にしました。65年の長い歴史もあり、登録有形文化財なので、保存を考えて別府のシンボルを、皆さんも親しみがあり、そして皆さんの思い出もあるため、最初の色に復元しました。高さが長年90㍍だったのを、元々の100㍍に戻しました。また昔の設備機器を文化財として保存して、皆さんが見られるようにしています」
「昨年の5月10日から改修工事を始めたのですが、その日は別府タワーの建立日でもあるので運命を感じました。工事完了まで8カ月かかり、お待たせしましたという気持ち。地元の方や大分県民に一度、別府タワーを見ていただきたい。若い人から『あまり上がったことがない』という声を聞いていましたので、若い人も楽しめる場所もあります。一度見てほしい」と述べた。
ライトアップは、毎日点灯する。点灯開始時間は季節によって異なり、終了時間は午後10時まで。点灯パターンは▽春(3月1日から5月31日まで、午後6時30分から同10時)=桜色▽夏(6月1日から8月31日まで、午後7時から同10時)=海・空色▽秋(9月1日から11月30日まで、午後5時から同10時)=紅葉色▽冬(12月26日から12月31日、1月4日から2月28日まで、午後5時30分から同10時)=シャンパンゴールド▽クリスマス(12月1日から25日まで、午後5時30分から同10時)=ツリー色▽正月(1月1日から3日まで午後5時30分から同10時、1日午前0時から同2時)=紅白色▽建立記念日(5月10日午後7時から同10時)=レインボー▽オリンピック(五輪期間中で夏季は午後7時から同10時、冬季は午後5時30分から同10時)=五輪色▽成人の日(1月第2月曜日午後5時30分から同10時)、バレンタインデー(2月14日午後5時30分から同10時)、こどもの日(5月5日午後6時30分から同10時)=パステルカラー▽ハロウィン(10月31日午後5時から同10時)=製作予定。
別府タワーの開館時間は午前9時30分、閉館は午後9時30分で最終入館は同9時。
入館料は▽16、17階の展望台=大人800円、中学・高校生600円、4歳から小学生400円▽2階の別府アートミュージアム(最終入館午後4時30分)=大人700円、中学・高校生500円、4歳から小学生300円▽5階キタハマデッキ~空と光のテラス~(中間展望デッキも同様、5階の券売機で入場券を購入)=一律200円、3歳以下は無料。