古切手集めて10年間で8万枚以上に

1万枚以上の古切手を寄贈した

 別府市亀川四の湯町二区老人クラブ・白寿クラブ「輪」(野村幸雄会長、50人)は16日午前10時半、あすなろ館で別府市社会福祉協議会を通じて、古切手1万200枚を寄贈した。平成25年度から活動を始め、今回で10回目の寄付。累計は、8万4827枚となった。
 高齢者が社会の一員として、ポジティブな生き方をして健康寿命を伸ばしながら、生き甲斐を求めて社会や地域活性化に貢献したいとハサミ1つで出来る古切手の寄贈を始めた。
 最近では、デジタル化が進み、手紙を出す人も少なくなってきていることなどから、集めるのも大変だが、今年度は、平成29年度以来の1万枚を超えた。活動を知った町外からの協力もあり、毎年、多くの使用済み切手を寄付している。
 寄贈式には、野村会長、藤本広子副会長、佐々木たか子理事兼会計、三ケ尻厚志、小野田八重子両理事が出席。
 野村会長が「新聞で古切手が社会の役に立つと読んで、力のいる仕事ではないので、始めました。10年が経ち、継続して続けられるのも趣旨に賛同してくれた多くの人のおかげと感謝しています。これからも継続して、社会に役に立つことをしていきたい」とあいさつ。釜堀秀樹市社会福祉協議会常務理事に手渡した。
 釜堀常務理事は「沢山の古切手を寄贈していただきました。ネット時代で郵便で切手を貼ることも少ないと思いますが、心温まる切手もあり、出す人の気持ちが伝わってきます。これからも続けていただきたい」とお礼を述べた。
 切手は、大分市ボランティアセンターでさらに切り取り作業をして、業者で換金されて大分県盲人協会に届けられることになっている。また、ペットボトルキャップの収集も令和2年度から行っており、市リサイクル情報センターで計量してもり、50・6㌔分だった。ペットボトルキャップは、発展途上国のポリオワクチン支援に使われる。