大分県議会議員選挙がきょう告示

 任期満了に伴う大分県議会議員選挙が31日、告示された。
 別府市選挙区は、定数5に対して、正午現在で現職5人、新人1人の6人が立候補を届け出て、前回同様の「1人落ち」の激戦となった。立候補をしたのは、届出順に戸高賢史候補(52)=公明党、現=、荒金信生候補(77)=無、現=、桝田貢候補(33)=無、新=、猿渡久子候補(63)=日本共産党、現=、嶋幸一候補(57)=自民党、現=、原田孝司候補(63)=立憲民主党、現=。
 公明党の戸高候補は、4期目を目指している。これまでも、不妊治療の助成制度の拡充や北浜交差点の横断歩道設置の後押し、ヤングケアラー対策を推進など提案をしてきた。「とだかが目指す未来」として▽別府観光の新たな魅力創出▽女性が輝く社会▽誰もが住みやすいまちづくりーを掲げている。
 10期目を目指す、現職の荒金候補は、「ずっと一緒、ずっと庶民派」として、変わらぬ姿勢を貫く。これまで、平松県政、広瀬県政を見てきて、新しい県政が誕生する今回の選挙は、強い気持ちで挑む。▽みんなでつくるまちづくり▽誰もが住みよいまちづくり▽魅力あふれるまちづくりーを掲げている。
 「唯一の平成生まれ」と若さをアピールする、新人の桝田候補。別府市議を1期務め、県議会へ挑戦する。「県の力をふるさとへ。別府の思いを県政に」を合言葉に▽安心して暮らせる街へ▽観光復興から観光の強化▽子育て、教育しやすい街づくりーを掲げる。
 前回、2度目の挑戦で12年ぶりに別府市選挙区で日本共産党の議席を奪還した、猿渡候補。唯一の女性候補で、これまでも生活者の視点に立って活動をしてきた。▽お金に困らない暮らし・子育て▽子どもの安心できる居場所を訴える。「暮らしの声と、平和の願いを県政に」と呼びかけている。
 5期目を目指す、自民党の嶋候補は、副議長を始め、自民党県連の要職を歴任してきた。現在は、県観光振興議員連盟会長、県議会防衛議員連携会長、県議会自民党看護議員連盟会長。▽人々の安全と命を守り抜く▽新しい時代を生き抜く郷土を創る▽別府と大分県に活力を取り戻すーを掲げている。
 立憲民主党の原田候補は、党県総合支部連合会の副代表も務める。▽教育=子どもたちの豊かな未来を守るために教育環境を充実▽福祉=子どもや高齢者など社会的弱者の立場に立った福祉政策を推進▽労働=勤労者の立場に立った政策を推進ーすることに取り組むとしている。
 各陣営とも、それぞれ出陣式を行い、さっそく市内をまわり、熱い戦いの火ぶたが切って落とされた。
 1日からは、期日前投票もスタートし、4月9日に県知事選挙とともに投開票が行われる。

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戸高 賢史(とだか・けんじ)候補 52公現

 佐伯市出身。創価大学経済学部卒。秋野公造参議院議員ら3人の秘書を通算13年間務めた。平成23年に県議に初当選し、現在3期目。公明党県本部幹事長を務める。

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荒金 信生(あらがね・のぶお)候補 77無現

 別府市出身。明治大学政治経済学部卒。昭和50年から別府市議を4期務め、副議長などを歴任。平成2年から大分県議に9期連続で当選。議長や各種委員長などを歴任。

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桝田 貢(ますだ・みつぐ)候補 33無新

 別府市出身。拓殖大学政経学部経済学科卒。平成26~29年に穴見陽一元衆議院議員秘書、29~30年に岩屋毅衆議院議員秘書。31年に別府市議会議員初当選。

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猿渡 久子(えんど・ひさこ)候補 63共産現

 別府市出身。別府大学短期大学卒。大分市役所で保育士を18年務め、平成11年に別府市議に当選し、4期務めた。平成31年に県議に初当選。日本共産党北部地区常任委員。

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嶋 幸一(しま・こういち)候補 57自民現

 別府市出身。県立日出高校卒業。昭和62年から平成14年まで岩屋毅衆議院議員秘書を務める。平成15年に別府市議、19年に県議に初当選。現在4期目。自民党県連幹事長。

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原田 孝司(はらだ・たかし)候補 63立民現

 別府市出身。別府大学短期大学卒。大分市役所で保育士を18年務め、平成11年に別府市議に当選し、4期務めた。平成31年に県議に初当選。日本共産党北部地区常任委員。