第109回別府八湯温泉まつり

29人が出席した開会奉告祭
朝見神社の本神輿をかつぐ本音會が塩蹴りして渡御を開始した

 第109回別府八湯温泉まつりが1日、開幕した。
 八幡朝見神社では午前9時からの開会奉告祭を前に、本音會がかつぐ同神社本神輿、青年団睦會がかつぐ三の宮神輿に御魂が入れられ、本音會が木遣り三本締め、塩蹴りを行った。本神輿、三の宮神輿は市内を渡御するため出発した。本音會は今年、大分県立別府鶴見丘高校ラグビー部が協賛参加して、まつりを盛り上げている。
 開会奉告祭が午前9時、拝殿などで執り行われて、長野恭紘別府市長兼別府市観光協会長、市原隆生別府市議会議長ら29人が出席。
 温泉まつり開会と温泉感謝の祝詞を挙げた神日出男宮司をはじめ、長野市長、岩屋毅衆議院議員、西謙二別府商工会議所会頭、木村大成別府市旅館ホテル組合連合会専務理事、小林直基第41普通科連隊長兼別府駐屯地司令ら22人が玉串をささげた。
 続いて、扇山火まつりで用いられる御神火の採火式が執り行われた。
 神職が火鑽杵と火鑚臼で御神火をつけ、種火が木箱に収められた。
 荒木秀登・扇山採草組合長は「御神火を受け取り、気持ちが引き締まります。皆さんのために、この1年が素晴らしい年になるように祈っています。温泉まつりの見所の1つでもあり、それに関わる数百人の人たちのためにも無事故で成功させないといけない」と意気込んでいた。
 権藤和雄実行委員長は「神輿の祭典は4年ぶりとなります。開会奉告祭をしているときに、神輿衆の声が聞こえて『久しぶりに祭りが帰ってきたな』と感じて感激しています。別府市制100周年の前祝いとして、この1年間が平穏な別府市になるように盛大に行いたい。今年は通常開催となり、温泉を99㌧使う『湯ぶっかけまつり』ではビショビショになってもいいような格好で来て、楽しんでください」とそれぞれ話した。