消防功労者消防庁長官表彰を伝達

長年の消防活動で表彰された山根市消防団
第3分団副分団長(前列左)、
濵﨑市消防本部消防長(前列右)

 令和4年度消防功労者消防庁長官表彰「永年勤続功労章」の伝達式が8日午後4時、別府市役所で行われた。
 消防職員や消防団員などの士気高揚を図るとともに、地域住民の消防に対する正しい認識と円滑な協力援助関係を確立するのが目的。職員、団員の現職で25年以上の在職経歴(団員は、過去25年間における出動率が60%以上)を持つ人が対象。表彰式は3月10日、東京都港区のニッショーホールで開催している。
 今回伝達を受けたのは、山根文夫別府市消防団第3分団副分団長(68)、甲斐隆一別府市消防団第1分団員(73)、濵﨑仁孝別府市消防本部消防長(56)の3人。甲斐さんは所要のため、欠席した。
 永年勤続功労章を伝達した長野恭紘別府市長は「山根さんは第3分団の副分団長として、現場の第一線で市民の安全安心を昼夜を分かたずに活躍していることを広く認められての受章と思います。欠席の甲斐さんも第1分団員として長きにわたる御労苦が報われたものというふうにお喜びを申し上げます。濵﨑消防長は現職で現場をリードし、若手の育成にも務められています。重責を担っていますので、今まで経験したことを消防本部の中で皆さんに伝えていってください」とあいさつ。
 山根第3分団副分団長(消防歴38年5カ月)は、昭和59年12月に入団。「若いときに消防団の先輩から声をかけられたことがきっかけで入団を決めましたね。現場で鍛えられました。可愛がってもらい、良い先輩に恵まれました。最近は団員が足りない状態で活動していますが、幅広い年齢で仲良く訓練や話をして、伝えるべきことを伝えています」。
 濵﨑消防長(消防歴38年1カ月)は、昭和60年に別府市に採用。「家族はもとより職場の先輩、同僚、後輩から支えられてきたことに感謝しています。38年間務めてきました。すべての活動に対して一生懸命に対応してきました。いろんな現場に行きましたが、平成20年度から大分県防災航空隊に行き、最後の年に『東日本大震災』があり、現場にヘリコプターで出動して活動したことが心に残っています」とそれぞれ話した。
 甲斐さんは消防歴48年8カ月。昭和44年12月に入団。平成7年12月から副分団長を務めて17年4月に退団。21年12月に同分団に再入団して現在に至る。