30年以上続く伊藤さんの恩返し

伊藤さん(右)が丹精込めて育てたサツキを手渡した

 野田在住の伊藤保夫さんは15日午後、別府鉄輪郵便局(山下優一局長)にサツキ1鉢を届けた。丹精込めて育てたサツキを、毎年5月中旬から6月中旬までの月曜日から金曜日、同局に飾られるが、今年は6月10日ぐらいまでとなる。
 伊藤さんは「地域住民に喜んでもらえれば」と考え、昭和・平成・令和の3元号、そして30年以上前から地元の郵便局に持っていき展示している。
 翌16日も、来局した市民がピンクや白のサツキの花に目を奪われていた。
 伊藤さんは「少しでも心の癒しになれば。新型コロナウイルス感染症が感染症法上2類から5類に移行したが、まだ心が疲弊していると思う。サツキを見て気持ちを和らげてほしい」と話した。
 山下局長も「毎年、サツキを楽しみにしているお客さまもいます。この時期になると、サツキの展示はまだですか、と言われます。伊藤さんには、市民サービスの向上になるので感謝しています」と述べた。