国際観光港で記念式典

記念式典に出席したウルフ船長(中央)ら
初寄港したハンセアティック・ネイチャー

 クルーズ客船「ハンセアティック・ネイチャー」(1万6100㌧、全長138㍍、幅22㍍、マルタ船籍)が17日午前8時30分、別府国際観光港第4埠頭に初寄港した。18日午前6時、浦郷に向けて出港した。
 乗客はドイツ、スイスなど196人。バス7台で別府市、臼杵市、中津市などを巡るツアーに出た。ツアーに参加しない乗客は、シャトルバス、タクシーを使って市内などを巡った。
 記念式典は午前11時、第4埠頭の常設上屋で行われた。
 式典には、大分県国際観光船誘致促進協議会の渡辺修武大分県商工観光労働部観光局長、牧宏爾別府市観光課長(会長代理)、土谷晴美公益社団法人ツーリズムおおいた専務理事、船側はウルフ・ゾディマン船長、ラーズ・ヴォルターチーフエンジニア、トーマス・ペトラスホテルマネージャーが出席した。牧課長は着物で出迎えた。
 渡辺観光局長が「別府市は豊かな自然と温泉資源に恵まれた観光都市です。市内の至る所から立ち上る湯けむりは、国の重要文化的景観にも選定された別府が世界に誇る景観です。また2854の源泉があり、毎分の湧出量は10万2777㍑と日本一の湧出量と源泉数を誇ります。別府市の他におんせん県おおいたには、沢山の魅力的な資源があります。日帰りで観光を楽しむことができます。今回の寄港を契機に、二度三度と大分を訪れていただき、大分県内の自然やグルメ、歴史文化、日本一の温泉を体験してください」とあいさつ。
 続いて、渡辺観光局長とウルフ船長が港章、同協議会3人とハンセアティック・ネイチャー側3人が記念品を交換した。また着物姿の坂本心実ミス別府が「ハンセアティック・ネイチャー」の3人に花束を贈呈した。
 ウルフ船長が「心温まる歓迎、ありがとうございます。私たちの船はそんなに大きくはありませんが、心を込めて楽しんでいただけるというものを運んでいます。私たちは船を通じて、いろんなことを学びたいと思っています。今回の旅、本当に楽しみにしてまいりました。もう一度ここに来たいとすでに思っています。この瞬間も楽しみで素晴らしいものです」とあいさつし、最後に記念撮影をした。