緑丘地区で「社会を明るくする運動」

子どもたちが「みどり社明文庫」について話をした

 緑丘地区社会福祉協議会(石原雅義会長)は9日午前10時、別府市立緑丘小学校で第73回社会を明るくする運動「みどり社明文庫の願い」を開催した。地域住民約180人が参加。
 社明運動は、法務省が提唱して全国で行われている運動。犯罪と非行の防止、更生保護への正しい理解を深めてもらうのが目的。別府市では、17の地区社協がそれぞれ、啓発活動を行っている。緑丘地区では、コロナ禍で活動が出来なかったため、昨年度は小学校に「みどり社明文庫」として、本50冊を贈った。
 石原会長が「この運動が始まった時に日本は、戦争が終わって復興に向けてこれからという時期で、誰もが生活に必死だった。更生保護や地域づくりについて、みんなで考えていきたい」とあいさつ。田辺裕・別府市市民福祉部長(市長代理)があいさつをした。
 緑丘小の佐藤由衣さん(4年)、平野美咲さん(同)、安岡華さん(5年)、高橋宗寛さん(同)、久保田理大さん(6年)、明珍陽南さん(同)が「みどり社明文庫を読んで」と題して、それぞれ「相手に優しく接することが大事だと思った」「友だちが頑張った時や悲しい時に声をかけてあげられたら、みんながフワフワした気持ちになると思った」「いろんな本を紹介してくれて、感謝しています」など感想を述べた。小川高哉校長も「みどり社明文庫」について話した。
 また、福重美津枝大分保護観察所企画調整課長が、自身が保護観察官として接してきた人たちが抱える複雑な思いや親子関係の難しさ、立ち直りに必要な地域の力などについて話をした。