第23回別府アルゲリッチ音楽祭

上野耕平氏がサクソフォン、高橋優介氏がピアノを演奏したⓒ脇屋伸光

 第23回別府アルゲリッチ音楽祭の最後を飾る「上野耕平サクソフォン・リサイタル」が17日午後3時、大分市の平和市民公園能楽堂で開催し、345人が演奏に聞き入った。
 今回は「タイスの瞑想曲」(J・マスネ)、「5つのエキゾチック・ダンス」(J・フランセ)、「ラプソディ―」(C・ドビュッシー)、「ソナタ嬰ハ調」(F・ヂュクリュック)、「ソプラノサクソフォンとピアノのためのソナタエクスタシス」(逢坂裕)、「小さな空」(武満徹)、「〈天国の月〉アルトサクソフォンとピアノのための」(長生淳)の7曲を披露し、上野氏のサクソフォンと高橋優介氏のピアノの音が会場に響いた。アンコールは「G線上のアリア」を演奏した。
 来場者からは「天国の月が特に良かった。トークも良く楽しめました」、「能楽堂での音の響きが音楽ホールとは違い味わいがありました。サックスとピアノの一体感があり、本当に素敵な演奏会でした」、「色々な音色に感動しました。ブレスも長く息が続きすごい」、「1曲目のソプラノサックスの音色を聴いた時に感動して涙が出た。日頃からサックスの音は聴いているのだがプロの音は全く違う、鳥肌が立った」との声があった。