国際協力機構(JICA)は、インド太平洋地域5カ国の研修員7人を受け入れ。別府湾で海図作製のための測量実習を行うため、27日午後3時、岩田弘副市長を表敬訪問した。
JICA課題別研修の「海図作製技術コース」は、2カ月かけて講義を受け、1カ月間、海上保安庁の協力で別府湾で実習を行っている。水深だけではなく、海岸の形状や灯台の位置など、様々な情報を多様な手法で測量する。日本国内で水路測量の国際認定資格が取れる唯一の研修。
前半は陸上で行い、海図に記載する海岸線や航海上の針路目標となる灯台等の位置を測量。後半は、海に出て、水深等を測量する。
今回、研修に参加しているのは、フィジー、マレーシア、フィリピン、ソロモン諸島、ベトナムからの7人。多くが海軍などの政府関係者。JICAや海上保安庁の関係者も同席。
岩田副市長が「別府市は、海と山に囲まれ、自然と豊かな天然資源に恵まれています。実り多い研修になり、思い出深い滞在になることを願っています」とあいさつ。
研修員を代表して、フィジーのナオミさんが「研修の機会を与えてくれた日本政府やJICAに感謝しています。別府は私たちの新しい拠点で、実践を行う特別な経験になると思います」と話した。
別府での研修は、10月25日まで行われる予定。