県消防学校第76期初任教育を卒業

消防学校を卒業して記念写真を撮った(左から)永路尚道次長、佐藤大樹さん、
西元一颯さん、河野蓮さん、
県消防学校で講師を務めている鈴木史郎さん

 別府市消防本部に今年4月に採用された佐藤大樹さん(23)、西元一颯さん(19)、河野蓮さん(19)の3人が21日、大分県消防学校(由布市挾間町)で第76期消防職員初任教育卒業式を迎えた。
 式では訓練披露が行われ、部隊訓練の基礎となる共同動作などの小隊訓練、消防活動で最も多用するロープの結び方や取扱要領などを身に付けるための結索訓練、いかなる状況下でも迅速、確実、安全にホースを延長し消火態勢を取るための基本操作となるポンプ操法訓練などを披露した。
 卒業式では、別府市3人を含む34人一人ひとりに卒業証書が授与された。
 続いて、中津留俊典県消防学校長が式辞、岡本文雄県防災局長(県知事代理)、来賓の相馬尊重由布市長、三浦勉県消防協会長、塩月一登県消防長会副会長(会長代理)が祝辞をそれぞれ述べた。
 卒業生謝辞を別府市の河野さんを述べ、記念品目録を大分市の山内涼雅さんが手渡した。
 浜崎仁孝消防長は「晴れてこの度、3人の消防士の卵たちが、消防学校で6カ月間にわたって、消防に関する基礎を学び、厳しい訓練を乗り越え、無事に卒業できたことに対して関係各位に感謝申し上げます」と激励のコメントを出した。
 別府市の3人のコメントは、次のとおり。(敬称略、①消防士になろうときっかけ②どのような思いを持った消防士になりたいか③将来、どのような部署で仕事をしたいか④市民に伝えたいこと)
 ▽佐藤=①2011年3月11日に発生した東日本大震災②使命感を持った消防士でありたいと考えています。火災などの災害が発生した際に直ぐに駆けつけるのが消防士③将来救急隊で仕事をしてみたいと考えています。なぜなら私は学生の時に救急救命士の資格を取得しましたのでその資格を最大限にいかしていける場が救急隊④火災などの災害が起こる可能性があることを常に意識してください。私達消防士は何時でも災害に対応できるよう備えていますが、火災予防は皆さんの協力が不可欠。
 ▽西元=①家族が救急隊のお世話になったことや一人でも多くの人の役に立ちたいなどがきっかけ②誰にでも優しい消防士でありたいと考えています③元々救急隊で仕事をしたいと考えていましたが、最近は色々な部署で経験を積んで、多くの人と関わり、仕事をしたいと思っています④少しでも早く市民から信頼される消防士となりたい。
 ▽河野=①小さいころからの憧れであり、人の命を救える仕事に就きたいと考えていたからです②困っている方や苦しんでいる方に寄り添って、一人でも多くの方の命を救いたいという思いを強く持った消防士になりたい③私は救助隊として仕事をしたい④今年19歳になり、社会人としても、消防士としてもまだまだ未熟ですが、一生懸命一人でも多くの方の命を救えるように頑張ります。