日本初のトム・フルーイン氏作品

点灯した「ウォータータワー10」
10月1日にオリーブの木など33株を植えた

 混浴温泉世界実行委員会(西田陽一実行委員長)は「オルタナティブ・ステート#6」の「ウォータータワー10:別府、2023」の点灯式を9月22日午後6時15分、北浜公園で行った。
 今回はオルタナティブ・ステートシリーズの3作目。アーティストは、ニューヨークのブルックリンで活動する廃材などを使って作品を制作する現代彫刻家のトム・フルーイン氏。フルーイン氏のウォータータワーシリーズ作品の展示は、別府はもちろん日本初。
 点灯式では、西田実行委員長が「トム氏に素晴らしい作品を作っていただき、潮風や自然災害に耐えうるものにしています。これから実行委員会は秋の芸術文化祭としていろんなイベントを展開します」、岩田弘別府市副市長(市長代理)、フルーイン氏がそれぞれあいさつした。
 続いて、3人がボタンを押して「ウォータータワー10」が点灯。
 アクリルパネルの白、青、オレンジなどの色が、北浜公園に浮かび上がった。点灯式を見た来場者は作品をいろんな角度から写真を撮っていた。
 点灯式終了後、報道陣の取材に対してフルーイン氏は「点灯して『これで完成した』と感じた。アクリルパネルが縦に切られているものが多かったので『竹』、丸いものは『温泉の炭酸』をイメージした。見に来た人には、日中はパネルの中に光が入るのでタワーの中が、夜は光が中から外に照らされる」と解説。
 続いて、アーティスト・トークがゲストハウスサンライン別府で開催された。
 また樹木などの苗植えと清掃活動を10月1日午後5時、北浜公園で行われ、7人が参加した。
 「ウォータータワー10」の周囲にある花壇に「オリーブの木」「ボックスウッド」「コルディリネ」「ギルドエッジ」「ディアネラ」「ハツユキカズラ」の6種類33株を植えた。作業中の午後6時、ウォータータワー10がライトアップされ、参加者は間近で点灯する瞬間を見た。