別府市から河合さんが被災地へ

能登半島地震の
被災地派遣に向かう河合さん(左)

 別府市は、令和6年能登半島地震の被災地に防災危機管理課の河合亜留土主査(48)を派遣することになり、26日午後3時半、市役所で激励式を行った。
 河合主査は、救急救命士として別府市に採用され現在は防災危機管理課で勤務をしている。市職員として被災地に派遣されるのは初めてだが県内外の被災地に個人として多くの支援活動をした経験がある。
 今回は、県職員2人、中津市職員1人と一緒に、石川県金沢市で配慮が必要な人が1次避難所からホテルなどの2次避難所に移る前に、比較的整った環境で待機する1・5次避難所で、避難所運営業務などを行う予定。期間は31日から2月6日までの1週間。
 河合さんは「緊張感はありますが、派遣していただくことに感謝します。先の見えない中で、被災者は不安を抱えていると思います。マニュアルはいただいていますが、マニュアルの中だけではなく、隙間を埋める、被災者に寄りった支援を行いたい。また、自身も被災しながら働く現地の職員にも寄り添い、経験を共有することで別府市の防災レベルの向上にも寄与したい」とあいさつ。
 長野恭紘別府市長は「苦しんでいる皆さんを支援したい、と自ら手をあげてくれたことに敬意を表します。辛い思いを強いられている皆さんのことを思うと、胸がしめつけられる思いです。多くの方が亡くなり、未だ行方が分からない人もいます。大変な困難と向き合いながら、生活をしています。気持ちに寄り添った支援をしていただきたい。河合さん自身も、心と体の健康をしっかりと保って支援にあたり、元気に帰ってきてください」と激励した。