陸自別府駐屯地が観桜会開く

陸自別府駐屯地の桜を見る会

 陸上自衛隊別府駐屯地は30日、同所のグランドで恒例の観桜会を開催。千人を超す隊員やその家族、来訪者で賑った。毎年この時期に桜を観賞しながら焼き肉グリルを囲み、隊員相互の交流を深め、平素から自衛隊を支援する協力会や、指定店会などの組織団体代表らが顔を揃えている。
 扇山の別府駐屯地は東、南、北に桜並木を配し、このシーズンは知る人ぞ知る絶好のお花見スポット。グランドは第41普連をはじめ駐屯地傘下の各部隊の訓練や礼式、公的行事などに利用される場所。通常、隊員が桜を「観賞」する余裕はほとんどない。
 観桜会は各部隊単位で、炭焼きセットを設け、隊員をはじめ、家族総出で楽しんでいる。若い家族連れが多く、元気のいい隊員ジュニア達の歓声や、走り回る姿が8分咲きの桜とともに来場者の目を楽しませた。
 開会にあたり小林直基41普連隊長兼駐屯地司令が「来賓を招いての開催は5年ぶり。新年度は新隊員を受け入れ新たなスタートを切る。地元の別府市は市制百年の年になる。地元に更なる協力をして、盛り上げていきたい」とあいさつ。乾杯に移り桜の宴を開催。公務のあい間をぬって駆けつけた長野恭紘別府市長(自衛隊協力会長)は「本市は百年を迎えます。この別府駐屯地をはじめ、海上自衛隊は多くの船舶が別府に来港、そして今回は空自のブルーインパルスが百年を祝って飛んで来ます。陸、海、航空の3自衛隊が別府を応援してくれています…」と感謝を伝えた。
 会場の特設ステージでは、41連各中隊から隠し芸やアーティストのモノマネなどを次々に「展示」。
 隊員らは笑いと歓声、ほろ酔い気分に包まれた、ささやかな「戦士の休息」を満喫したかのよう。