
高松さん(右から2人目)ら
空き家再生と障がい者就労の独自モデルを展開する、日出町の合同会社Farm Sam(高松修代表)が「2006年度グッドデザイン賞」を受賞し、19日午後3時、日出町役場で安部徹也町長に受賞を報告した。
高松さんは、日出町大神の空き家を活用して屋内農場へと再生。大分県で第1号となる「ノウフクJAS」と自社開発の「栽培支援システム(特許出願済)」によってプロ仕様のマイクログリーン・ハーブ(20品目)の「日和若葉」を開発。需要から逆算した生産によって、高い事業性と全国平均の約1・7倍となる高工費還元を実現している。
多機能型施設「あすなろ」(就労継続支援B型事業所)の4人が「支援される人」ではなく「プロ」として、マイクログリーン・ハーブの栽培に携わっている。みんなでアイデアを出し合って、いかに作業の負荷を軽減しながら、良いものを安定的につくっていけるか工夫。障がいの特性に合わせた作業手順をつくり出している。
審査員からは「市場が求める高付加価値な野菜の開発から逆算し、誰もが自然に仕事を進められる体験設計、空き家を生かした生産拠点まで、複数の要素を丁寧につなぎ、障がいのある人の働く環境と事業性の両立を実現している」と評価された。
報告会には、高松さんや「あすなろ」を運営する「豊さん家」の渡邉豊治会長らが出席。高松さんは「自宅の一室からはじめ、あすなろには最初からかかわってもらい、農業の難しさを理解した上で支援員さんを固定してくれたりした。おかげで、私がいなくても作業が出来るようになり、プロとしての意識を持ってくれているのが、個人的にはうれしい」と話した。渡邉会長は「障がいの特性を理解し、環境を整えてくれた。みんなも自信がついたと思う」と述べた。
今後は、本モデルのさらなる拡大と地域社会への還元をめざし、取り組みに共感してくれる自治体、福祉事業者との連携強化、流通・小売・飲食企業への高付加価値野菜の供給拡大、法人向けの視察受け入れを積極的に推進していきたいとしている。
