第23回別府アルゲリッチ音楽祭「ベスト・オブ・ベストシリーズVol・8室内楽コンサート」が19日午後7時5分、ビーコンプラザフィルハーモニアホールで開催され、994人が参加した。
同音楽祭の総監督マルタ・アルゲリッチ氏がピアノ、世界でも屈指のバイオリニストのチョン・キョンファ氏(バイオリン)が「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ イ長調」(フランク)を演奏。時に力強く、時に繊細な音によるハーモニーが会場内に響いた。来場者は2人の音の共演に、目をつぶり耳を傾けていた。
2人の共演が終わると、大きな拍手が響き、アンコール「ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ第2楽章」(シューベルト)を演奏。再度、万雷の拍手があり、「ハイフェッツ編:美しい夕暮れ」(ドビュッシー)を演奏した。
20分の休憩後、アルゲリッチ氏と世界的チェリストのミッシャ・マイスキー氏によるチェロで「チェロとピアノのためのソナタ ト短調op65」(ショパン)、「チェロとピアノのためのソナタ ニ短調」(ドビュッシー)、アンコールは「序奏と華麗なポロネーズ作品3」(ショパン)、「愛の悲しみ」(クライスラー)を演奏した。
大分市の女性は「心に沁みる演奏でした。マルタ・アルゲリッチ氏とチョン・キョンファ氏の共演は素晴らしかった」。
別府市の女子高校生は「2人の息がぴったりと合って、ハーモニーが綺麗だった。皆さんに愛されている人たちと感じました」とそれぞれ話した。