別府警察署は1日、SNS型ロマンス詐欺の被害を発表した。
別府市在住の80歳代女性は今年1月15日、日本人の中年男を名乗る人物からSNSのDMを受け取った。返信したことで、SNS上で親密な関係になった。3月21日から6月27日までの間、女性は男を名乗る人物から「金(きん)に投資すれば安定した利益が得られる。取引プラットフォームに登録し、投資をすれば円安の影響を受けない」などと言われ、同フォームに登録するとともに男が指定した口座に現金30万円を振り込んだ。さらに男から「暗号資産で投資した方が税金を支払わずにすむ」などと言われたため、男の指示に従い、正規に購入した暗号資産を11回にわたって受取人コインアドレス(暗号資産を利用するための口座番号のようなもの)に約6665万円を送金し、計約6695万円をだまし取られた。
別府署に27日、女性から現金の借り入れの相談を受けた親族が連絡し、被害が判明した。
同署は「SNSで知り合った相手から投資を勧められるのは詐欺の手口です。お金を振り込む前に家族や警察に相談してください」と呼びかけている。
同署管内で今年に入り今回の件を含め25件約2億3千万円の被害が届けられている。