
別府溝部学園高校食物科1年生の「第20回かつらむき大会」が7日午前9時、同校看護実習棟1階調理実習室で行われた。同科1年生47人が参加した。
1年生は、昨年4月から包丁を握り、本格的な調理の勉強を始めた。
はじめに佐藤清信校長が「緊張している思うけど、頑張ってください。一年間の集大成として、学校での練習、家での練習の成果を出してください。一人ひとりが『数年前に記録した最長記録を、超えるんだ』という気持ちで頑張ってください」とあいさつし、大会がスタート。
保護者が見守る中、生徒は直径8㌢、長さ10㌢のダイコンと包丁を手に、制限時間20分でどこまで長くむけるかに挑戦。1年間かけて磨いてきた技術を十全に発揮しようと、丁寧に包丁を動かした。途中で切れると悔しい表情を浮かべるが、すぐに気持ちを切り替えて再チャレンジする姿があった。
計測では、巻物のように丸めた大根を緊張した面持ちで伸ばしていき、その結果に一喜一憂した。
その結果、2020年に記録した最長記録(465㌢㍍)には及ばなかったが、茂呂田太稀さん(16)が235㌢㍍で優勝した。準優勝は田中ゆいなさん(16)が210㌢(自己最長)、3位は小林明音さん(16)が201㌢㍍だった。
優勝した茂呂田さんは「練習のときは100㌢㍍を超えるか超えないかだった。集中できて、途中で切れなかったので『いけるかな』と思った。家では3日に1回で、本番前は毎日してました。目標は120㌢㍍だった。見に来たお母さんも嬉しそうだった」と満面な笑顔で答えた。