
支援経験からの報告が行われた
福祉フォーラムin別杵速見実行委員会(河野龍児代表理事)は、令和6年度別府市委託インクルーシブ防災事業報告会を8日午後1時、市役所で開催した。
インクルーシブ防災は、災害時に高齢者や障がいのある人を含め、誰ひとり取り残さず、あらゆる人を受け入れるという国連防災会議の考え方。別府市では、障がいのある人と地域住民が一緒に訓練を行い、お互いの理解を深めながら「別府モデル」を作り上げてきた。
第1部は、能登半島地震で現地で支援活動を続けている、石井布紀子NPO法人さくらネット代表理事と柴田哲史サイボウズ(株)災害支援チームリーダーが取り組みを報告した。
石井さんは「インクルーシブ防災・別府モデルの可能性~能登半島地震の被災地経験をふまえて~」として、別府モデルで障がいのある人の主体性が活かされていること、支援団体や市が協働で取り組むことで、災害後に市内の社会資源を活かして受援が可能なことなどを成果としてあげた。今後の方向性については「情報収集と分析が大事」とした。その上で、別府モデル「安否確認アプリ」の重要性について語った。
柴田さんは、災害IT支援活動を様々な被災地で行っており、その経験からの災害関連死を防ぐ取り組みについて話した。
第2部は、「災害時の合理的配慮にむけて取り組み」の報告が行われた。