別府市議会令和7年第1回定例会①

 別府市議会令和7年第1回定例会は14日午前10時、本会議を再開して一般質問が始まった。21日まで4日間で17人が通告をしている。
 安部一郎氏(自民新政会)と三重忠昭氏(市民クラブ)、小野佳子氏(公明党)、中村悟氏(創る未来の会)、泉武弘氏(行財政改革クラブ)が観光、教育、防災など幅広い分野で執行部の考えを質した。午前中は、小野氏の質問の途中で休憩に入った。

海岸の環境保全は

安部一郎氏(自民新政会)

安部 一郎氏

 安部一郎氏は、生物多様性を取り巻く環境について、「希少植物を守るように看板を設置しているが、工事中の上人ケ浜公園の環境保全は」と質問。
 堀英樹生活環境課長が「主管課とも連携し、専門家に調査をしてもらっている。昨年12月に工事中の確認もした。工事後も海浜植物の専門調査員で確認をする予定」と答えた。
 安部氏は「根を荒らさないように工夫されているようなので、引き続き管理監督してほしい。残った自然海岸を守ってほしい」と要望した。
 障がい者アートについて、「市制100周年記念事をきっかけに、当事者アートを展示及び販売が可能となるブースが宿泊施設に設けることができるようになった。収入につながれば、親なき後の問題の一助になると思う」と指摘。
 大久保智障害福祉課長が「地域に多くの障害アーティストが存在し、メッセージなどに共感するプレーヤーが多くいる。新たなムーブメントを発展させていくことがレガシーだと思う」と答えた。
 別府市の歴史探訪・史跡めぐりについて「教育員会は史跡マップを作成している。観光の街歩きルートに対応できるもの。観光課と連携して利用してもらいたい」とした。牧宏爾観光課長が「文化財等は、地域資源で関心の高い人も多く、観光まちづくりでも重要だと思う」と答弁した。
 温泉管理や小規模商店のキャッシュレスなどについても質問した。

幼稚園舎の改修は

三重忠昭氏(市民クラブ)

三重 忠昭氏

 三重忠昭氏は、市立幼稚園の園舎改修工事についてスケジュールを質問。
 森本悦子教育政策課長が「朝日幼稚園は、令和7年度から工事を行い、8年4月から使用。鶴見幼稚園は大規模改修を予定しており、鶴見小学校の空き教室を仮園舎とし、7年度から工事をし9年4月に新しい園舎を利用する。その他の園は、7年度から8年度にかけて、保育室の増設など必要な整備を行う」と説明した。
 三重氏は「就学前教育・保育ビジョンでは、公立幼稚園の役割も明記された。役割を果たせる改修をしてほしい」と要望。その上で、支援が必要な子どもに配慮した整備の必要性を指摘したほか「複数年保育の実施を拡大していくというが、朝日、境川で先行的に実施する。あえて指摘しておきたいのは、同じ公立の中でするところとしないところがあるのは良くないと思う。全園でやれるようにしてほしい」とした。
 また、「一度に改修は難しいと思うが、今後を見据えて取り組みをしてほしい。整備を進めるうえで大切なのは、現場の教職員の意見。どれくらい取り入れられているのか」と質問。森本教育政策課長が「朝日の改修設計では、園長、主任教諭との連携、様々な観点から意見をもらい、改善策について協議し、内容を決定した」と答えた。三重氏はハード、ソフト両面での整備を求めた。
 他にも学校給食や防災行政についても質問した。